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怒り [映画]

6月23日(金)
李相日監督『怒り』(2016年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

怒り DVD 通常版

怒り DVD 通常版

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD


東京都八王子市で住宅地で、夫婦の刺殺死体が発見される。
1年後。
千葉の漁港に住む洋平(渡辺謙)は、新宿歌舞伎町の風俗店で働いていた娘・愛子(宮崎あおい)を連れて帰る。
愛子は漁港で働き始めた田代(松山ケンイチ)と親しくなっていく。
東京の大手広告代理店に勤める優馬(妻夫木聡)は、一夜を共にした直人(綾野剛)と暮らし始める。優馬の母・貴子(原日出子)は末期癌でホスピスに入っていた。
母と沖縄に引っ越してきた泉(広瀬すず)は、同い年の辰哉(佐久本宝)のボートで小島に行き、そこの廃墟で暮らしていた、田中(森山未來)と出会う。
八王子の事件の犯人が特定され、写真が公開された。
その写真は、田代にも直人にも田中にも似ていた……。

吉田修一氏の小説『怒り』の映画化。
原作に忠実で、豪華な俳優陣の巧みな演技、千葉・東京・沖縄の美しい景色など、文句のつけどころがない。
よくそ2時間20分にまとめたものだと思う。
が、おもしろさという点では、原作には遠く及ばない。
小説の映画化の難しさを改めて感じた。

『素敵なセリフのしゃべり方』第37回
演技は英語で言えば「アクション」ですが、実際はすべて「リアクション」だと思います。
誰かに何かを言われて、何かを感じたから、何かをする、何かを言う。
突然、思いついて、バナナを食べる、という行動もリアクションなのか?
そう聞く人もいるかもしれせん。
が、それは、空腹感を感じたからこそ起こるアクション。
空腹感に対するリアクション、と言えるのではないでしょうか?
あるセリフを読んで、このセリフの感情は怒りだと解釈して、怒りを感じながらしゃべる。
これはアクション。
その前の相手役のセリフを聞いて、怒りを感じて、自分のセリフを言う。
これがリアクションです。
自分のセリフをどう言うかでなく、その前の相手役のセリフをどう聞き、何を感じるか。
これこそか重要なのです。
セリフはサーブじゃなくて、レシーブです。

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