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普通じゃない [映画]

6月24日(土)
ダニー・ボイル監督『普通じゃない』(1997年)WOWOWで鑑賞。

普通じゃない [DVD]

普通じゃない [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


天国の警察署。
天使のオライリー(ホリー・ハンター)とジャクソン(デルロイ・リンド)は、署長ガブリエル(ダン・ヘダヤ)から、二人の人間を結びつけろと命令され、下界に降りる。
アメリカ。
大企業の清掃員をしているロバート(ユアン・マクレガー)の将来の夢は小説家。
ところが、ある日突然、清掃員をクビになり、恋人にも振られてしまう。
ロバートは社長のナヴィル(イアン・ホルム)に抗議に行き、つい勢いで社長の足を撃ってしまう。
おまけに、その場にいた社長の娘のセリーン(キャメロン・ディアス)を誘拐してしまう。
ロバートはセリーンを山荘に連れていく。
が、身代金の脅迫の電話さえまともにできないロバートに、セリーンは立腹。
かわりに、自分が電話してしまう……。

『トレインスポッティング』で名を挙げたダニー・ボイル監督のアメリカ進出第一作。
『トレインスポッティング』と同じく、ユアン・マクレガーが主演だが、ゆるゆるのラブコメ・ファンタジーで、気楽に楽しめはするものの、映画としての出来はイマイチ。
脇役でスタンリー・トゥッチが出ていたのは、うれしかった。

『素敵なセリフのしゃべり方』第38回
岩城「このチームの責任者は私だ」
佐久間「責任者なら、何をしてもいいって言うの?」
佐久間のセリフで、佐久間は怒っています。
だから、このセリフは怒って言うべきです。
が、その怒りは、その前の岩城の「このチームの責任者は私だ」というセリフを聞くことによって生じます。
ですから、佐久間役の俳優は、岩城のセリフをしっかり聞いて、聞きながら、怒ること。
そして、自分のセリフを言うのです。
そうすれば、怒ったしゃべり方にしなくても、怒ったしゃべり方になるはずです。
その際、岩城のセリフを聞きながら怒ろうと思わず、ただ岩城のセリフを聞くこと。
よく聞き、相手をよく見ること。
稽古のたびに、本番のたびに、岩城の「このチームの責任者は私だ」の言い方も演技もきっと違う。
それをちゃんと見極める。
そうすれば、それを聞いている時の佐久間役の俳優の気持ちもきっと変わる。
怒りと同時に、驚きを感じたり、軽蔑を感じたりする。
その時感じた気持ちを、ちゃんと次のセリフに反映させる。
これこそが、「受け」の演技です。

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