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世界の果てのこどもたち [本]

7月22日(土)
中脇初枝『世界の果てのこどもたち』(講談社)読了。

世界の果てのこどもたち

世界の果てのこどもたち

  • 作者: 中脇 初枝
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/06/18
  • メディア: 単行本


昭和18年9月。
珠子は4歳。
両親、妹の光子ともに、高知県西部の千畑村から、満州国吉林省の大樺樹屯(だいかじゅとん)へ行く。
そこで、朝鮮人の美子(ミジャ)と仲よくなる。
ある日、珠子の家に、横浜から商社に勤める日本人とその娘・茉莉がやってくる。
珠子・美子・茉莉は3人で遊びに出かける。
遠くの村のお寺に着いた時、豪雨が振り出し、川が氾濫を起こした……。

中脇初枝氏の本はこれが5冊目。
満州で出会った3人の少女の戦中戦後を描く。
これを、僕の13歳下の中脇氏が書いたなんて、信じられない。
巻末の参考文献に20冊以上の本が並んでいたが、本の知識だけで、これだけのリアリティが生まれるとは思えない。
中脇氏は確かに満州にいたのだ。
類稀なる想像力によって。

今日は13時から恵比寿の山種美術館へ行き、川端龍子(りゅうし)展を見てきました。
川端龍子(1885~1966)は日本画とは思えないダイナミックな絵を描き、「昭和の狩野永徳」と呼ばれた人。
確かに凄い迫力だったけど、点数が少なかったのがちょっと残念。
川端龍子展は8月20日までです。
次に、15時から新宿の損保ジャパン日本興亜美術館へ行き、吉田博展を見てきました。
吉田博(1876~1950)は、明治から昭和にかけての風景画の第一人者で、「絵の鬼」と呼ばれた人。
油彩も水彩も描いたけど、版画が圧倒的にすばらしい。
故ダイアナ王妃の部屋には、吉田博の版画が2枚かかっていたそうです。
これは絶対に見に行った方がいい!
最後に常設展示の、ヴィンセント・ファン・ゴッホの『ひまわり』も見られる!
お薦めですよ!
吉田博展は8月27日までです。
最後に、17時から新中野のネビュラプロジェクトの事務所へ行き、15MinutesMadeAnnibersaryの第二回美術会議に参加してきました。
柿喰う客の中屋敷法仁くんが「脚本が書き上がりました」と言うのを聞いて、「ヤバイ!」と思いました。
僕も早く書かなくちゃ!

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