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月の満ち欠け [本]

8月24日(木)
佐藤正午『月の満ち欠け』(岩波書店)読了。

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞

月の満ち欠け 第157回直木賞受賞

  • 作者: 佐藤 正午
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 単行本


小山内堅(おさないつよし)は青森県八戸生まれ。
東京の私大を卒業し、石油の元売りの中堅企業に就職し、営業部に配属された。
30歳になる前に、高校の後輩・藤宮梢と出来ちゃった結婚。
生まれたのは女の子で、二人は「瑠璃」と名付けた。
瑠璃は7歳になった時、高熱で倒れた。
回復した後、瑠璃はおかしな様子を見せ始める……。

キャラメルボックス・プロデューサーの仲村和生君から借りました。
佐藤正午氏の本はこれが17冊目。
直木賞受賞作。
テーマはなんと「生まれ変わり」で、「瑠璃」はこの小説の中で2回も生まれ変わる。
これを、出来事が起きた順番でなく、主人公の「小山内堅」が知った順番で描いていくので、話はあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
だからこそおもしろいのだが、同時にきわめてわかりにくい。
しかし、よくもあこれだけ複雑なプロットを考え、書き切ったものだ。
『Y』『ジャンプ』『身の上話』に続く傑作だと思う。
直木賞の選評を読むのが楽しみ。
お薦めです。

妻と大学2年の娘が、15MMAを見てきました。
二人とも、とても楽しかったそうです。
娘に梅棒のダンスについて聞くと、あれは梅棒というジャンルのダンスで、それを梅棒のメンバーだけでなく、ゲストもきっちりマスターし、ちゃんと統一感を出していたのが凄い、と言っていました。
僕はラスト、顔が真っ白になったケーキ屋の女の子か踊り出す瞬間が大好きです。
ずっと悪役に見えていたけど、そんな彼女も自分の青春を必死に生きているんだ、と思えるからです。
キャラメルボックスの『ラスト・フィフティーン・ミニッツ』、一人でも多くの人に見てほしいけど、それと同じくらい、梅棒の『BBW』も見てほしいです。

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