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御子柴くんの甘味と捜査 [本]

8月27日(日)
若竹七海『御子柴くんの甘味と捜査』(中公文庫)読了。

御子柴くんの甘味と捜査 (中公文庫)

御子柴くんの甘味と捜査 (中公文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/06/21
  • メディア: 文庫


御子柴は東京都調布市出身だったが、山岳救助隊を目指して、長野県警に就職。
しかし、足を怪我し、警視庁捜査共助課へ出向を命じられる。
長野県警と警視庁の共同捜査を潤滑に進めるのが職務。
であるにもかかわらず、長野県警の上司から、東京の有名店の菓子を買って送れと言われてばかり。
捜査一課長の玉森からは、「スイーツ刑事」と呼ばれていた……。
御子柴刑事を主人公としたミステリ短編5つを収録した、連作短編集。

若竹七海氏の本はこれが4冊目。
『プレゼント』の小林警部補が登場する2作目。(『プレゼント』は未読)
御子柴が係わった事件が解決の一歩手前まで来たところで、必ず小林から電話が入り、御子柴が事件の内情を説明すると、小林が意外な解決に導く、というパターン。
一つ一つがちゃんとしたミステリになっていて、これに東京と長野の有名な菓子の数々が散りばめられているのがなんともおかしい。
センスのいい人だなと思う。

先日、情報公開されましたが、来年2月に、アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって』の脚本・演出をやることになりました。
『おおきく振りかぶって』は講談社「アフタヌーン」に連載中の野球マンガで、作者はひぐちアサさんという女性。
アニメ化もされた、有名なマンガです。
ただし、僕は全く知らなかった。
昨年、脚本・演出を依頼され、コミックスを読んでみたら、まあ、おもしろいおもしろい!
主人公は、埼玉県立西浦高校野球部のエース三橋廉(みはしれん)。
球速101キロのスローボールしか投げられない三橋が、チームメイトたちとともに成長していく話で、「ダメな男が頑張る」という、僕の大好きなパターン。
西浦高校は浦和西高校がモデルのようですが、僕も1984年から4年間、埼玉県立日高高校で教員をしていたので、親近感がいっぱい。
すっかり『おおきく振りかぶって』のファンになってしまいました。
先日、書き上げた脚本は、この『おおきく振りかぶって』の第一稿でした。
上演は来年2月ですが、今年の秋から冬は3本も公演があって多忙なので、先に書いてしまうことにしたのです。
野球を題材にした芝居は、1994年の『ディアーフレンズ,ジェントルハーツ』以来の2本目。
久しぶりにできて、本当にうれしい。
ぜひともおもしろい芝居にしたいと思います。
これからキャスティングなどの情報が徐々に公開されていくと思いますので、どうかお楽しみに!

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