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「怖い絵」で人間を読む [本]

8月29日(火)
中野京子『「怖い絵」で人間を読む』(NHK出版生活人新書)読了。

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

  • 作者: 中野 京子
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2010/08/06
  • メディア: 新書


早稲田大学講師の中野京子が、世界の名画の中から、怖い絵33をピックアップし、その歴史的背景を解説する。

採り上げられたのは、
ベラスケス『フェリペ・プロスペロ王子』
ヴィンターハルター『エリザベート皇后』
ダヴィッド『マリー・アントワネット最後の肖像』
ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』
ベックリン『死の島』
レービン『イワン雷帝とその息子』
シーレ『死と乙女』
グリューネヴァルト『イーゼンハイムの祭壇画』
など33作。
中野京子氏は冒頭の「はじめに」で、絵画の正しい鑑賞法は一切の予備知識なしの白紙状態で作品に向き合い、心で味わうことだ、と言われているが、19世紀以前の絵は「見て感じる」より「読む」の先だと思う、と書いている。
バックボーンを知らなければ、真に味わうことなどできないと。
確かにこの本を読むことで、様々な絵の背景を知り、より深く味わうことができた。
お薦めです。

今日も自宅で作業。
キャラメルボックスの冬の公演の脚本の準備を進めています。
こちらの情報もまもなく公開になると思います。
今年の後半は、これを含めて、あと3公演。
時間は怒濤のように流れすぎ、あっという間にお正月が来そうな気がします。
でもでも、絶対に3つともおもしろい芝居にしますからね。
お楽しみに!
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