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幹事のアッコちゃん [本]

9月25日(月)
柚木麻子『幹事のアッコちゃん』(双葉社)読了。



久瀬涼平は大手商社・高潮物産営業二課の新入社員。
新人の義務として、忘年会の幹事を任されたが、全くやる気が出ない。
合理主義者の久瀬は、仕事以外のことに力注ぐ意味がわからなかった。
先輩の澤田三智子に連れられて、近くのビルの屋上のおでん屋「REMI☆REMI」に行き、そこで澤田の元上司で「東京ポトフ&スムージー」の社長・黒川敦子、通称「アッコちゃん」を紹介される。
翌朝、目が覚めると、そこはアッコちゃんの部屋だった!
短編4つを収録した連作短編集で、上記は一つ目の『幹事のアッコちゃん』。

『ランチのアッコちゃん』『三時のアッコちゃん』に続く、「アッコちゃん」シリーズの第三弾。
前2作ではあまり描かれなかったアッコちゃんの普段の姿がガンガン出てきて、楽しめた。
4つ目の『祭りのアッコちゃん』で、アッコちゃんはアメリカに行ってしまう。
このシリーズもこれで終わってしまうのか?
終わらないでほしい!
お薦めです。

今日は文化庁+日本劇団協議会『ケンジ先生』の稽古初日。
顔合わせと読み合わせをしました。
この公演は、文化庁の「日本の演劇人を育てるプロジェクト」の「新進演劇人育成公演」の一つ。
つまり、第一の目的は、新進演劇人の育成です。
オーディションに合格した3人の若い俳優が、育成の対象。
この公演を通して、3人を育成する義務が僕にはあります。
演目に『ケンジ先生』を選んだのは僕ですが、それは若い俳優を育成するのにうってつけだと思ったから。
『ケンジ先生』はただの会話劇でなく、歌やダンスやアクションがある。
舞台俳優がやらなければならないことがいっぱい詰まっているのです。
その3人とは、河内美里さん、生田輝さん、池田倫太朗くん。
この3人には、「ビシビシしごくよ」と言っておきました。
明日から立ち稽古。
さあ、ビシビシ行くぞ!

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