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偽装された自画像 [本]

10月26日(木)
富田章『偽装された自画像』(祥伝社)読了。

偽装された自画像――画家はこうして嘘をつく

偽装された自画像――画家はこうして嘘をつく

  • 作者: 冨田 章
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2014/11/02
  • メディア: 単行本


美術史家で、東京ステーションギャラリー館長の富田章が、世界の名作絵画の中から、自画像に絞って解説する。

取り上げられた画家は、ボッティチェリ、ミケランジェロ、ティツィアーノなど20人。
おもしろかったのは、16世紀のイタリアの画家アンギッソーラの『ソフォニズバ・アンギッソーラを描くベルナルディーノ・カンピ』(表紙の絵です)。
画家のカンピが、弟子のアンギッソーラの肖像画を描いている絵なのだが、作者はアンギッソーラなのだ。
つまりアンギッソーラは、師匠のカンピが自分の肖像画を描いているところを絵にしたのだ。
しかも、その肖像画は、カンピのタッチをコピーしている。
なんと複雑な自画像だろう、と舌を巻いた。
自画像画家と言えば、レンブラント。
なんと生涯に30点も描いている。
「どんだけ自分が好きなの?」と思う。

文化庁+日本劇団協議会『ケンジ先生』、今日が初日でした。
1430からゲネプロ、1900から本番。
本番はほぼ満席で、お客さんの反応も上々。
クライマックスはすばらしい盛り上がりで、アンコールもトリプル。
まずは大成功と言っていいと思います。
2130から、中野駅前の居酒屋で初日祝い。
おいしいビールをたらふく飲みました。
近くの席にいた「レミ」役の河内美里さんと話をしていて、ビックリ。
なんと、中学時代に演劇部で『広くてすてきな宇宙じゃないか』を上演して、「クリコ」役をやったそうです。
「レミ」は「クリコ」の孫娘。
「レミ」を演じる上で、「クリコ」をやった経験はきっといきていると思います。
『ケンジ先生』、前売券は完売ですが、当日券は10~20枚、必ずあります。
ぜひぜひ中野ポケットスクエアのテアトルBONBONへお越しください。
お待ちしています。

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