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最後の国民作家 宮崎駿 [本]

12月26日(火)
酒井信『最後の国民作家 宮崎駿』(文春新書)読了。

最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)

最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)

  • 作者: 酒井 信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 新書


慶応大学グローバルセキュリティー研究所助教の酒井信が、アニメ映画監督・宮崎駿を、平成唯一の国民作家と捉え、その理由を解説する。

一言で言えば、宮崎駿氏は登場人物の現実感・生活感を大切にする、ということだろう。
『魔女の宅急便』のキキは食べていくために、働く。
若い女性の自立がテーマだから当然だ。
が、『天空の城ラピュタ』は冒険ものであるにもかかわらず、パズーが孤児で、鉱山で働いていることをしっかりと描く。
シータは、ムスカに誘拐される前は農作業をしていたし、タイガーモスに乗ると料理を作る。
誰も彼もが、生きるために働く。
そのことを、宮崎氏はけっしてないがしろにしない。
ファンタジーだからこそ、リアリズムを徹底する。
僕も肝に銘じようと思う。

3日前、母が胆管炎で入院したので、今日、お見舞いに行ってきました。
幸い重症でなく、僕が病室に行くと、窓辺の椅子に座って、一人で外を見ていました。
隣の談話室へ行き、2時間ほどおしゃべりをしました。
お腹に力が入らないそうで、小声しか出せず、補聴器の僕には声が聞き取りにくかった。
しかし、しゃべることの好きな母がたくさんしゃべる様子を見て、少し安心しました。
母は『ティアーズライン』を12月23日に見る予定だったのですが、ちょうどその日に入院したので見られずに終わりました。
母に見てほしかったのに、とても残念です。
DVDができたら、プレゼントしたいと思います。
母は今年、79歳になりました。
100歳を目指して、長生きしてほしいです。

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