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ビリジアン [本]

12月28日(木)
柴崎友香『ビリジアン』(河出書房)読了。

ビリジアン (河出文庫)

ビリジアン (河出文庫)

  • 作者: 柴崎友香
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/07/05
  • メディア: 文庫


山田解は大阪生まれの女の子。
作家志望で、海の近くの、工場がたくさんある町に住んでいる。
爆竹で遊んだり、友達と散歩したり、大阪環状線を一人ぐるぐる回ったりの日々。
その行く先々に、リバー・フェニックスや、マドンナや、ルー・リードが現れた。
彼らはみんな大阪弁をしゃべった……。
解が11歳から19歳までに経験した20の出来事を描く掌編集。

柴崎友香氏の本はこれが19冊目。
主人公の山田解は、もちろん柴崎氏自身なのだろう。
一つ一つの出来事はあまりにも些細な、日常生活の断片に過ぎないのだが、それが圧倒的なリアリティをもって描かれている。
確かにあった、大阪の平凡な女の子の日常。
しかし、そこにリバー・フェニックスが現れ、大阪弁をしゃべるのだから、何とも不思議。
自分の思い出で遊んでいる感じ。

キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』明石公演、今日から開幕です。
わずか2日間で、今日の開演が19時、明日の開演が17時。
通常、冬の公演は12月25日で終わりなのですが、今年は関西公演の会場がなかなか押さえられず、28・29日となってしまいました。
これはキャラメルボックス32年の歴史で、実に3回目。
1987年の『子の刻キッド』、1992年の『サンタクロースが歌ってくれた』、そして今回です。
関西方面にお住まいの皆さん、年末でお忙しいこととは思いますが、ぜひぜひ明石市民会館までお越しください。
お待ちしいます。

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