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初夜 [本]

2月18日(日)
イアン・マキューアン『初夜』(新潮クレスト・ブックス)読了。

初夜 (新潮クレスト・ブックス)

初夜 (新潮クレスト・ブックス)

  • 作者: イアン・マキューアン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: 単行本


1962年、イギリス。
エドワードとフローレンスが結婚式を挙げ、チェジル・ビーチのホテルにやってくる。
エドワードは22歳で、歴史学者を目指していたが、フローレンスの父の会社に就職が決まった。
フローレンスは同じく22歳で、ヴァイオリニスト。
2人は今日までベッドを共にしたことがなかった。
いや、それ以前に、2人ともセックスの経験がなかった。
エドワードはセックスに対する激しい緊張を、フローレンスは深い嫌悪を胸に抱いていた……。

イアン・マキューアンは1948年、イギリスのハンプシャー生まれ。
サセックス大学を卒業後、イースト・アングリア大学創作科大学院修士号を取得。
1976年、第一短編集でサマセット・モーム賞を受賞。
1998年、『アムステルダム』でブッカー賞を受賞。
2001年、『贖罪』で全米批評家協会賞を受賞し、世界的ベストセラーとなる。
現代のイギリスを代表する作家。
『初夜』は2007年の作品で、舞台は1962年だが、ラストで2007年に到達する。
45年の間に、セックスに対する考え方は大きく変化する。
あの初夜が2007年だったら、けっしてあんなことにはならなかった。
主人公の慨嘆が胸に沁みる。

新潮クレスト・ブックスは、海外の小説・ノンフィクションの秀作を紹介するシリーズ。
前から気になっていたのですが、少しずつ読んでいくことにしました。
まずは『黙祷の時間』と『初夜』の2冊。
僕は『初夜』の方が楽しめました。
妻と大学2年の娘が『パディントン2』を見てきました。
娘の感想は「最高!」。
僕も見てくなってきました。

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