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涙香迷宮 [本]

5月30日(水)
竹本健治『涙香迷宮』(講談社)読了。

涙香迷宮 (講談社文庫)

涙香迷宮 (講談社文庫)

  • 作者: 竹本 健治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/03/15
  • メディア: 文庫


牧場智久は17歳で本因坊の座についた天才囲碁棋士。
対局のために湯河原に来たが、近くの旅館で起きた殺人事件に巻き込まれる。
死者は70代の男性で、背中をアイスピックで刺され、碁盤に突っ伏した状態で発見された。
つまり、囲碁の対局中に殺されたのだ!
一方、智久の彼女である女子高校生・武藤類子は、友人と「ミステリー・ナイト」というイベントに参加。
そこで、黒岩涙香研究家の麻生徳司と知り合いになる。
麻生はつい最近、茨城県で発見された、涙香の隠れ家の話をする。
発見のきっかけを作ったのは、なんと智久だと言う。
智久と類子は麻生に誘われ、涙香の隠れ家に向かう……。

「このミステリーがすごい!」2017年度第一位の小説。
明治時代に活躍した翻訳家・ジャーナリストの黒岩涙香が作った暗号を、天才棋士・牧場智久が解く。
その暗号というのが、涙香が作った48のいろは歌の中に隠されているというのだから凄い。
本文中に、48のいろは歌が延々と並んでいたのには唖然とさせられた。
よくもまあ、これだけ手の込んだ暗号を考えたものだ。
竹本健治氏はツイッター上で自作のいろは歌を何作も発表していたらしい。
まさに暗号小説の極限!
強くお薦めします。

今日はキャラメルボックス俳優教室の第一回セリフ発表会。
伊藤ひろみ、鍛治本大樹、石森美咲、石川彩織、矢野聖、山本沙羅らが見学に来てくれました。
生徒たちはかなり緊張していた様子。
しかし、果敢にギャグを入れ、楽しい芝居を見せてくれました。
やはり、16期生はレベルが高い!
この調子で、第二クールもさらに成長してほしいです。
頑張れ、16期生!

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