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夏の災厄 [本]

7月27日(金)
篠田節子『夏の災厄』(角川文庫)読了。

夏の災厄 (角川文庫)

夏の災厄 (角川文庫)

  • 作者: 篠田 節子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/02/25
  • メディア: 文庫


埼玉県秋川市。
市内に高熱を発し、痙攣を起こす患者が次々と現れる。
検査によって、日本脳炎と判明。
しかし、その症状は従来の日本脳炎よりもはるかに激烈だった。
市の保健センターに勤める小西らは対応に駆けずり回る。
日本脳炎は、ウィルスに感染したブタの血を吸った蚊が、人間の血を吸う時に感染する。
日本国内ではほぼ絶滅に近い状態にあった日本脳炎がなぜ今、流行し始めたのか?

篠田節子氏の本はこれが6冊目。
1995年に出版された小説で、文庫本で597ページの大作。
一言で言えば、非常にリアルな医療パニック小説。
または、「もし新型の日本脳炎が流行したら」という仮定に基づいた、きわめて現実的なSF小説。
と同時に、原因追求もしっかりなされ、その過程はまるで上質なミステリ小説。
とにかく、小説家として物凄い力を持った人だと思う。
参りました。

パソコンのキーボードが壊れて、「そ」が打てません。
今、打った「そ」は、単語登録で、「さ」の変換で出るようにしています。
「卒」は「し」の変換。
「族」は「す」の変換。
「嘘」は「せ」の変換。
「臓」は「た」の変換。
「像」は「ち」の変換。
「存」は「つ」の変換。
「祖」は「て」の変換。
「争」は「と」の変換です。
あー、めんどくさい!

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