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晩夏の墜落(下) [本]

12月26日(水)
ノア・ホーリー『晩夏の墜落(下)』(ハヤカワ文庫)読了。

晩夏の墜落 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

晩夏の墜落 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: ノア・ホーリー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/07/06
  • メディア: 文庫


スコット・バローズは軽傷のため、すぐに退院。
5歳のJJも、母の妹エレノア・ダンリーヴィに引き取られた。
「ALCニュース」の司会者ビル・カニンガムは、スコットが飛行機に乗り合わせたことに疑惑を抱き、番組内で、JJの母レイチェルと深い仲だったのではないかと発言する。
スコットはマスコミの集中砲火を浴びる……。

乗客・乗務員の過去を一人一人たどっていくため、話がなかなか進まない。
ラストで明かされる真相も、あまり意外ではない。
ノア・ホーリーは1967年、サラ・ローレンス大学で政治学を学び、31歳の時、小説家デビュー。
現在はテレビドラマの製作総指揮、脚本、監督として活躍中。
「X-MEN」シリーズ初のテレビドラマ『ダウントン・アビー』を手がけ、既に第二シーズンに入っている。
この小説も映画化されるらしい。
スコットに話を絞れば、おもしろくなるかもしれない。

今日は14時より、下北沢ザ・スズナリで、serial number 01『アトムが来た日』を見てきました。
キャラメルボックスの岡田達也、ラッパ屋の福本伸一、クロムモリブデンの森下亮君、Mrs.fictionsの岡野康弘君が出演しているのです。
テーマは原発。
1954年、日本で最初に原発が稼働した日と、2040年、16年前の事故で国内の原発をすべて停止していた日本が再び稼働しようと動き始めた日を交互に描いていく。
硬い話を、スピーディーかつスタイリッシュな演出で鮮やかに見せていく。
役者たちもみんな達者でしたが、特に福本の「官房長官」役はお見事でした。
終演後、ロビーで、作・演出の詩森ろばさん、岡田、福本、森下君、岡野君に挨拶して帰りました。
『アトムが来た日』は12月29日(土)まで上演中です。

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