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OTAKUエリート [本]

2月4日(月)
羽生雄毅『OTAKUエリート』(講談社+α新書)読了。

OTAKUエリート 2020年にはアキバカルチャーが世界のビジネス常識になる (講談社+α新書)

OTAKUエリート 2020年にはアキバカルチャーが世界のビジネス常識になる (講談社+α新書)

  • 作者: 羽生 雄毅
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/01/21
  • メディア: 新書


インテグリカルチャー(株)創立者の羽生雄毅が、世界で増殖しつつある「OTAKUエリート」と「アキバカルチャー」を解説する。

羽生雄毅は1985年生まれ。
2006年にイギリス、オックスフォード大学化学科を卒業、2010年に博士課程を終了。
オックスフォード在学中に、学内で、世界各国の「OTAKUエリート」と出会い、この本を執筆。
ただし、羽生氏はこの本の中で、「日本のオタク文化」と「グローバル・アキバカルチャー」は別物だと言う。
「日本のオタク文化」はアニメ・マンガファンから始まったが、海外のOTAKUはパソコン通信などのサイバーカルチャーからスタート。
反体制的で、受信より発信を好む。
そんな彼らが自国に戻りに、エリートゆえに、社会の上層部にのし上がっている。
彼らは「親日派」を越える「超知日派」。
今後の日本の海外交流において、彼らの存在が重要になるのではないか、と羽生は言う。
「中二病」「妹」「お姉様」「パンツ」「先輩」「先生」「ツンデレ」「虚淵(うろぶち)される」はそのままの発音で通じるらしい。
ちなみに「虚淵される」は、「キャラクターが悲惨な死を遂げるようにシナリオに書かれて殺される」の意味。
世界はここまで進んでいる!

「アキバカルチャー」は単にアニメを見て楽しむだけでなく、加工して、ネット上に発信する。
それはもはや一つの世界であり、当然流行り廃りがあり、たとえばこの本の表紙の、「美しすぎる検察官」として有名になったクリミアのナタリア・クポクロンスカヤさんのように、一夜にして世界的なアイドルにやる人も出る。
ちなみに、表紙のナタリアさんの横のイラストは、ベトナム人のItachi Kanade氏の作品。
まさにグローバルですな。

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