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御子を抱く [本]

2月28日(木)
石持浅海『御子を抱く』(河出書房新社)読了。

御子を抱く

御子を抱く

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2014/07/14
  • メディア: 単行本


埼玉県越谷市。
船橋精密株式会社営業部長の星川安弘は、その高潔な人格から多くの者に慕われたが、3年前に病気で急死した。
その数年前、星川の妻と2歳の息子が自宅の階段から転落し、妻は死亡、息子は重傷を負った。
その後、星川は稲葉順子と出会い、一緒に暮らしていた。
星川の死後、彼を手本として生きようとする門下生たちは、定期的に会合を開いていた。
が、3つの派閥の対立は深まるばかり。
彼らは星川が残した息子「御子」を我が物にしようと策略を巡らしていた……。

石持浅海氏の本はこれが42冊目。
『アイルランドの薔薇』『月の扉』『扉は閉ざされたまま』『顔のない敵』など、傑作ミステリーを次々と書いてきた人だが、近年はやや不調なのではないか?
この本も、事件の謎をひたすらロジックで解いていくミステリー。
しかし、そこにストーリーのおもしろさ、キャラクターの魅力、設定の奇抜さ、などがなければ、ただの論理パズルになってしまう。
また座間味君や碓氷優佳のような人物を描いてほしい。
ファンの切ない願いです。

キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』稽古4日目。
8~10場の立ち稽古をしました。
みんなそろそろ台本を持つかなと思ったら、今日もほとんどが手ぶら。
テンションも高い。
なので、すべてのシーンがしっかり芝居になっている。
おかげでこっちも細かいダメ出しができるので、非常にうれしい。
明日はいよいよラクライマックスの11場とラストの12場。
楽しみでなりません。

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