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コンタクト・ゾーン(下) [本]

5月19日(日)
篠田節子『コンタクト・ゾーン(下)』(文春文庫)読了。

コンタクト・ゾーン 下 (文春文庫)

コンタクト・ゾーン 下 (文春文庫)

  • 作者: 篠田 節子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/11/10
  • メディア: 文庫


東南アジアの国テオマバルのバヤン島。
30代後半の3人組、真央子、祝子、ありさは、リゾートホテルでゲリラに襲われ、小舟で逃亡。
辿り着いたのは、島の反対側にある農村だった。
バヤン島を制覇した革命軍は、本国に対して独立を宣言。
3人は農村に身を潜め、革命政府の崩壊、本国からの救援を待つことにした。
ところがある日、ラジオで、自分たちが既に死亡したことになっているのを知る……。

期待通りのおもしろさ。
消費文化に毒されていた中年女3人が、東南アジアの農村で逞しく生き抜いていく。
そして、生きる意味を見いだしていく。
『ゴサインタン』や『弥勒』は男性一人のサバイバルだったが、こちらは中年女3人。
どんなに状況が悲惨になっても、明るさが失われなかったので、とても読みやすかった。
お薦めです。

今日は13時より、西葛西の東京放送芸術&映画俳優専門学校のワークショップ。
2年生の1回目。
アシスタントは渡辺安理。
メニューは、発声練習、二人語り(テキストは芥川龍之介『魔術』)、インタビューのエチュード、台本練習(テキストは成井豊『ブリザード・ミュージック』1場)。
レベルが高くて、驚きました。
去年教えた時は特に「うまい」という印象はなかったのに、たったの1年でみんな大きく成長してしまったらしい。
3年生とあまり差がないと思いました。
3年生にはもっと頑張ってもらわないと。
17時に終了して、六本木俳優座劇場へ。
キャラメルボックス2019『ナツヤスミ語辞典』の3ステージ目。
18時開演にギリギリ間に合いました。
昨日の初日に負けず劣らず良い出来で、演出の僕も楽しむことができました。
お客さんとして、劇団員の阿部丈二が来ていました。
13時の回には、妻の母、娘、息子、そして2歳下の弟が見に来ていました。
僕は会えませんでしたが。
息子は妻にダメ出しして帰ったそうです。
き、きびしい……。

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