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マティスの切り絵と挿絵の世界 [本]

5月27日(月)
海野弘『マティスの切り絵と挿絵の世界』(パイ インターナショナル)読了。

マティスの切り絵と挿絵の世界

マティスの切り絵と挿絵の世界

  • 作者: 海野 弘
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2016/02/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


元・雑誌「太陽」編集長で、評論家・作家の海野弘が、アンリ・マティスが60歳を過ぎてから製作を開始した切り絵と挿絵を紹介・解説する。

マティスの絵は苦手だったが、この本を読み、晩年の切り絵と挿絵を見て、すっかり印象が変わった。
60歳を過ぎて、老化と病気で絵筆を執ることが困難になったマティスは、切り絵を始める。
それまでマティスは線と色の調和にずっと悩んでいたが、切り絵は色紙を切った瞬間に、線と色が決まる。
それはマティスにとって、画期的な発見だった。
60歳を過ぎてから、やむを得ぬ事情があったとは言え、新しいジャンルに挑戦するのは勇気がいったはずだ。
とにかく、マティスの切り絵はひたすら色が美しい。
切り絵で、線が全くないから、色の美しさが際立つのだろう。
12歳下の天才・ピカソは、マティスただ一人をライバルと認めていた。
この切り絵を見れば、その理由がわかる。
お薦めです。

今日は自宅で作業。
昼過ぎ、自転車で近所のブックオフ2店を回ってきました。
ほしい本は特になかったけど、せっかく行ったのだからと、合計6冊買ってしまいました。
ストックが少なくなってきていたので、これで一安心。
今月の読書も、既に30冊を越えました。
今年は映画に比重を置くつもりですが、もちろん、読書も頑張ります。

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