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ワイエス画集Ⅳ/アメリカン・ヴィジョン [本]

6月29日(土)
桑原住雄『ワイエス画集Ⅳ/アメリカン・ヴィジョン』(リブロポート)読了。

1988年に世田谷美術館で開催された「ワイエス展-N.C.、アンドリュー、ジェイムズ3代のワイエスが描くアメリカの現像」のカタログとして発売された本。

高校時代、英語の教科書にアンドリュー・ワイエスの伝記が載っていて、代表作の『クリスティーナの世界』に強い衝撃を受けた。
以来、40年のファン。
アンドリュー・ワイエスは1917年、アメリカ、ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外のチャッズ・フォード生まれ。
父のN.C.ワイエスは有名なイラストレーターで、アンドリューは5人兄弟の末っ子。
虚弱だったためもあり、学校には行かず、自宅で父から絵画の基礎を学ぶ。
1937年、ニューヨークのマクベス・ギャラリーで初の個展を開き、いきなり完売。
1940年、最年少でアメリカ水彩画協会の会員となる。
1947年、アメリカ美術文芸アカデミーとニューヨーク国立美術文芸協会より功労賞を受賞。
1963年、アメリカ合衆国大統領より、メダル・オブ・ドリーム(自由勲章)を受賞。全米芸術賞受賞。
2009年、チャッズ・フォードの自宅で死去、享年91歳。
ワイエスは自宅があるチャッズ・フォードと、別荘があるメイン州クッシング以外にはほとんど行かなかった。
ゆえに、作品の多くは、その2つの場所の風景と、そこで暮らす人々がテーマになっている。
と書くと、懐かしくて温かい絵を想像するだろうが、実際は真逆。
ひたすら静かでひたすら冷たい。
彼のお父さんの絵も、息子の絵もおもしろかった。
この本も画像が見つからなかったので、『クリスティーナの世界』の画像を載せる。


Andrew Wyeth: People and Places

Andrew Wyeth: People and Places

  • 作者: Karen Baumgartner
  • 出版社/メーカー: Rizzoli Electa
  • 発売日: 2017/05/02
  • メディア: ペーパーバック



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