火のないところに煙は [本]
7月10日(水)
芦沢央『火のないところに煙は』(新潮社)読了。
2016年5月26日、「私」は小説新潮から短編小説の依頼を受ける。
特集テーマは「怪談」だった。
8年前、「私」は大学時代の友人の瀬戸早樹子に紹介されて、角田尚子に会った。
角田には恋人がいて、ある日、二人で「神楽坂の母」と呼ばれる占い師のもとに行った。
「神楽坂の母」は二人に「不幸になる。結婚なんてしない方がいい」と言った。
その後、二人の間に別れ話が持ち上がると、恋人は角田に「別れたら死ぬ」と脅し始める。
そして、交通事故で死ぬ。
角田は「私」に御祓いができる人を紹介してほしいと言うが……。
2019年度本屋大賞ノミネート作品。
実話スタイルのホラー短編6つから成る短編集。
もちろんすべてフィクションだと思うが、芦沢央氏が実際に体験したこと、人から聞いたことをそのまま書くというスタイルによって、抜群の現実感を獲得している。
ゆえに怖い。
が、ホラーであると同時にミステリーにもなっていて、ラストには必ずサプライズが用意されている。
芦沢央、恐るべし!
お薦めです。
芦沢央『火のないところに煙は』(新潮社)読了。
2016年5月26日、「私」は小説新潮から短編小説の依頼を受ける。
特集テーマは「怪談」だった。
8年前、「私」は大学時代の友人の瀬戸早樹子に紹介されて、角田尚子に会った。
角田には恋人がいて、ある日、二人で「神楽坂の母」と呼ばれる占い師のもとに行った。
「神楽坂の母」は二人に「不幸になる。結婚なんてしない方がいい」と言った。
その後、二人の間に別れ話が持ち上がると、恋人は角田に「別れたら死ぬ」と脅し始める。
そして、交通事故で死ぬ。
角田は「私」に御祓いができる人を紹介してほしいと言うが……。
2019年度本屋大賞ノミネート作品。
実話スタイルのホラー短編6つから成る短編集。
もちろんすべてフィクションだと思うが、芦沢央氏が実際に体験したこと、人から聞いたことをそのまま書くというスタイルによって、抜群の現実感を獲得している。
ゆえに怖い。
が、ホラーであると同時にミステリーにもなっていて、ラストには必ずサプライズが用意されている。
芦沢央、恐るべし!
お薦めです。