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怪しい彼女 [映画]

7月25日(木)
ファン・ドンヒョク監督『怪しい彼女』(2014年)netflixで鑑賞。

怪しい彼女 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


マルスン(ナ・ムニ)は70歳、女手一つで息子を育て上げ、今は息子の一家と暮らしている。
国立大学の教授になった息子ヒョンチョル(ソン・ドンイル)が可愛くて仕方なく、ヒョンチョルの嫁、娘、息子には毎日ガミガミ。
おかげで嫁はノイローゼ状態となり、ある日、ついに倒れてしまう。
息子一家がマルスンを老人ホームに入れようと話し合っているのを聞き、マルスンは絶望。
遺影を撮るため、偶然見かけた「青春写真館」に入る。
店主は「50歳若くしあげますよ」と言って、シャッターを切った。
写真館を出た時、マルスン(シム・ウンギョン)は顔も体も20歳になっていた……。

なんというおもしろさ!
70歳の老婆が20歳の娘になるという、およそベタな話なのに、きっちりツボを押さえて、笑って笑って最後に泣ける映画になっていた。
特筆すべきは、20歳のマルスンを演じたシム・ウンギョンで、『サニー 永遠の仲間たち』での主役もよかったが、今回はそれ以上の出来。
美人タイプではないが、顔と体は20歳、心は70歳のマルスンを見事に体現していた。
僕は大林宣彦監督の映画『転校生』の小林聡美さんを思い出した。
韓国映画のレベルは高い。
『サニー 永遠の仲間たち』も『ただ君だけ』も『王になった男』も『怪しい彼女』も、ありふれた設定なのに、ちゃんとおもしろい映画にしてしまう。
『猟奇的な彼女』や『ビューティー・インサイド』のようなブッ飛んだ設定でも、やっぱりおもしろくしてしまう。
もっと見たい、見なければ!
というわけで、この映画、お薦めです。

今日は神楽坂の絵空箱へ行き、大内厚雄のダンス・ユニット「Blue」の第六回公演『Out of the Blue』を見てきました。
上演時間は80分で、ダンスは少なく、かわりに全編手話が使われていました。
もちろん、同時にセリフもしゃべるので、意味はすべてわかりました。
非常に感動的な物語で、僕は「Blue」は第一回公演からすべて見てきましたが、今回が一番おもしろいと思いました。
これは間違いなく、見逃すと、後悔する公演です。
今日は初日で、公演は28日(日)まで。
万難を排して、見に行くべきです。
いや、行きなさい!


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