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星間商事株式会社社史編纂室 [本]

8月21日(水)
三浦しをん『星間商事株式会社社史編纂室』(ちくま文庫)読了。

星間商事株式会社社史編纂室 (ちくま文庫)

星間商事株式会社社史編纂室 (ちくま文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2014/03/12
  • メディア: 文庫


川田幸子は29歳独身、星間商事株式会社社史編纂室に勤務している。
趣味はBL同人誌の製作で、高校時代の友人と年に2冊作り、コミケで売っている。
恋人の溝内洋平と同棲中だが、彼は金が貯まると旅に出る風来坊で、結婚の話は全く出ていない。
編纂室のメンバーは、幸子を入れて6人。
誰もやる気がないので、仕事はなかなか進まない。
ところがある日、遅刻常習犯の本間課長が、同人誌を作ろうと言い出した……。

三浦しをん氏の本はこれが13冊目。
お仕事小説の名手が、今度は社史編纂室に目を付けた。
相変わらず、一人一人のキャラクター設定がうまい。
しかし、主人公たちが会社の秘密に気づき、それを暴く、というミステリーっぽいストーリーはイマイチで、前半大騒ぎするわりに、真相が現実離れしていて、肩すかしを味わった。
途中で、幸子が書くBL小説の一部や、本間課長が書く自伝小説の一部が出てくるのはおもしろい。
巻末の社会学研究者の金田淳子氏の解説によれば、三浦氏はBLに相当詳しいらしい。
本人は書かないようだが。

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