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日本史の新常識 [本]

8月24日(土)
文藝春秋編『日本史の新常識』(文春新書)読了。

日本史の新常識 (文春新書)

日本史の新常識 (文春新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/11/20
  • メディア: 新書


28人の日本史研究者たちが、最新の研究成果32を解説する。

〇弥生時代、日本は鉄を輸入する代わりに、人(傭兵)を輸出していた。
〇749年、聖武天皇の東大寺大仏建立は、神道から仏教への国教の改革だった。
〇894年、遣唐使の廃止で、日本と中国の国交はなくなったが、民間の貿易はむしろ盛んになった。
〇10世紀、日本は硫黄の輸出を開始。硫黄は火薬の原料の一部で、当時の世界的なヒット商品だった。
〇12世紀末、平清盛は日宋貿易を盛んに行い、大量の宋銭を輸入。この宋銭が流通することで、日本の貨幣経済は発達した。
〇鎌倉幕府の成立は、守護地頭を設置した1185年。
〇16世紀、日本の銀が世界のヒット商品となった。17世紀、世界の銀の三分の一は日本産だった。
〇豊臣秀吉は中国・インドの征服を企んだが、失敗。しかし、その直後、女真人ヌルハチは明を打ち破って後金を建国した。
〇豊臣秀頼は秀吉の実子ではない。そのことは当時から常識だった。
〇17世紀の鎖国で日本国内は平和になったが、人口の増加と文明の発達はストップした。
やっぱり、歴史はおもしろい!
お薦めです。

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