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ダイヤルMを廻せ! [本]

8月30日(金)
フレデリック・ノット『ダイヤルMを廻せ!』(論創社)読了。

ダイヤルMを廻せ! (論創海外ミステリ211)

ダイヤルMを廻せ! (論創海外ミステリ211)

  • 作者: フレデリック・ノット
  • 出版社/メーカー: 論創社
  • 発売日: 2018/06/08
  • メディア: 単行本


ロンドン。
マーゴ・ウェンディスは夫のトニーと二人暮らし。
ある日、アメリカからやってきたテレビ脚本家のマックス・ハリディが家に訪ねてくる。
マーゴは以前、マックスと愛人関係にあった。
そのことをトニーにバラすという脅迫状が、マーゴに届いていた。
しかし、マックスにも心当たりはないと言う。
マーゴとマックスが観劇に出かけた後、トニーは家でレズゲイト大尉と会う。
そして、重大な仕事を依頼する……。

フレデリック・ノットは1916年生まれの、イギリスの脚本家。
『ダイヤルMを廻せ!』は1952年の初演で、ノットのデビュー作。
1954年に、アルフレッド・ヒッチコック監督が映画化。
僕はその映画は見ているが、非常に質の高いサスペンスだと思った。
ヒロインのグレース・ケリーが美しかった。
この本は舞台版の戯曲だが、あまりの完成度の高さに呆れ返った。
三谷幸喜氏が序文で、いかに演出するかを書いている。
巻末では、ライターの町田暁雄氏が40ページ近くにわたって、、『ダイヤルMを廻せ!』の歴史と、舞台版、映画版、ドラマ版の差異を解説している。
そうしたくなるのがわかるほどの傑作。
読んでよかったー!

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