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むかしのはなし [本]

10月13日(日)
三浦しをん『むかしのはなし』(幻冬舎)読了。

むかしのはなし (幻冬舎文庫)

むかしのはなし (幻冬舎文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: 文庫


「俺」はホストで、今日は27歳の誕生日。
「俺」の家系の男はみんな短命で、祖父も親父も27歳で死んだ。
母からは「今年1年はあまり外出せずに身を慎め」と言われている。
しかし、ホストの仕事を休むわけにはいかない。
店に行くと、馴染みの客が誕生日を祝いに次々とやってきた‥‥。

三浦しをん氏の本はこれが17冊目。
日本の昔話をモチーフにした短編7つを収録した短編集。
上記は、『かぐや姫』をモチーフにした、『ラブレス』。
かぐや姫がホストになってしまうのだから、あくまでも構想の出発点と考えるべきだろう。
3つ目までは話に関連性がなかったが、4つ目の『入江は緑』から、地球に彗星が衝突することがわかり人類が火星や木星の衛星に逃げ出し始めた近未来、という共通の設定が加わる。
三浦氏がSFとは珍しい。
昔話をモチーフにしたからこそ、近未来の話にしようとしたのだろう。
彗星衝突はあまりにありふれているが‥‥。




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