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九マイルは遠すぎる [本]

10月19日(土)
ハリイ・ケメルマン『九マイルは遠すぎる』(ハヤカワ文庫)読了。

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)

  • 作者: ハリイ・ケメルマン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1976/07/01
  • メディア: 文庫


「わたし」は大学教授を休職し、郡検事に着任する。
親友で、同僚のニコラス・ウェルトとレストランで朝食をとり、推論の妥当性の話になる。
ニッキー(ニコラス)は、妥当な推論でも事実と食い違うと言い、「わたし」に10~12語の文を作れと言う。
「わたし」が作ったのは、「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。ましてや雨の日になるとなおさらだ」。
そこから、ニッキーが推論を開始すると‥‥。

1967年に出版されたミステリーの短編集で、「わたし」と「「ニッキー」を主人公にした8つの短編を収録。
上記は1つ目の、『九マイルでは遠すぎる』。
ニッキーはこの短い文から、殺人事件を解決してしまう。
そんなバカなと思った人は、ぜひこの本を読んでほしい。
「安楽椅子探偵」ものの、歴史に残る傑作。
52年も前の作品だが、やっぱりおもしろい。
お薦めです。


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