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虚像のアラベスク [本]

11月23日(土)
深水黎一郎『虚像のアラベスク』(角川書店)読了。

虚像のアラベスク

虚像のアラベスク

  • 作者: 深水 黎一郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: 単行本


烏丸大哉(ひろや)が主宰する烏丸バレエ団に脅迫状が届く。
15周年記念公演『ドン・キホーテ』を中止しないと、舞台上で恐ろしいことが起こる、と書かれていた。
警視庁捜査一課強行犯捜査第十係の警部補・海埜(うんの)は、芸術全般に詳しい甥の神泉寺瞬一郎にバレエのレクチャーを頼む。
2人は捜査の一環として、『ドン・キホーテ』のリハーサルの見学に行くが……。

深水氏の本はこれが15冊目。
芸術探偵・神泉寺瞬一郎のシリーズで、今回は上記の『ドンキホーテ・アラベスク』も、併録の『グラン・パ・ド・ドゥ』も、バレエの世界を描く。
この一冊で、かなりバレエに詳しくなった気になれる。
ただし、この本にはとんでもない仕掛けが隠されているので、ご注意を。
僕はその仕掛けに気付いた瞬間、開いた口が塞がらなかった。
これって、バカミスじゃん……。
しかし、今は、これを書いた深水氏の勇気に拍手したい。
お薦めです。

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