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ラストフラワーズ [本]

12月3日(火)
松尾スズキ『ラストフラワーズ』(白水社)読了。

ラストフラワーズ

ラストフラワーズ

  • 作者: 松尾 スズキ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2014/08/05
  • メディア: 単行本


歌舞伎町。
広域暴力団勝場組と在日オルドスタン系暴力団辛龍会は激しく対立していた。
勝場組組長の勝場典明は、25年前、妊娠中の妻と東欧の小国デルタランドのカジノへ行き、そこで武装集団に拉致された。
武装集団のリーダーはサルバドルという男で、セレスティーノ財団の命令である実験を行っていた。
それは、胎児を改造して、進化した人類を生み出すというものだった。
典明の妻の胎内にいた双子は改造されて生まれ、軍一郎、軍二郎と名づけられた。
軍一郎は病弱で外出できなかったが、軍二郎は勝場組の若頭へと成長した……。

2014年に劇団新感線で、いのうえひでのり氏の演出で初演された脚本。
大人計画の役者もたくさん出演したので、もはや新感線と大人計画の合同公演という感じ。
松尾氏の「あとがき」によれば、この企画を持ちかけたのは松尾氏で、「スパイもの」を提案したらしい。
できた脚本は、スパイものはスパイものだが、ギャグが主体で、新感線の轟天シリーズのような、いわゆるネタものに近い。
しかし、すこぶるスケールがデカく、一言で言えば、「破天荒」。
僕は舞台は未見だが、脚本を読むだけで楽しめた。


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