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ぼくのメジャースプーン [本]

5月24日(日)
辻村深月『ぼくのメジャースプーン』(講談社文庫)読了。

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: 文庫


「ぼく」は小学4年生で、特殊な力を持っていた。
他人を自分の思い通りに操る力。
母からは絶対に使うなと言われていた。
「ぼく」は同級生の「ふみちゃん」が好きだった。
「ふみちゃん」はウサギが大好きで、当番でない日も、ウサギの面倒を見ていた。
「ぼく」が担当の日、熱が出てしまい、電話で「ふみちゃん」に代わりを頼んだ。
「ふみちゃん」が一人で学校へ行くと……。

再読シリーズの7冊目。
「ぼく」は「ふみちゃん」を傷つけた犯人を超能力で罰しようとする。
その前に、親戚で、同じ能力を持つ「先生」と、一週間にわたって面談する。
そこで、罪と罰についての徹底的な検討が行なわれる。
この本が文庫本で514ページもあるのは、ひとえにこの検討に時間をかけたためだ。
しかし、この検討の部分がすばらしい。
「ぼく」の「ふみちゃん」に対する愛情・尊敬に満ち溢れていて、何度も泣きそうになった。
2回目でも全く変わらない感動。
やはり傑作なのだと思う。
お薦めです。

今年19回目のジョギング。
今日は、一昨日までとは全く別のコースを走ってみました。
全長、おそらく3,3~3,5キロ。
タイムは19分01秒。
その後、1キロ歩きました。
地図で見当を付けて走ってみたのですが、初めて見る景色が新鮮で、苦しいけど楽しかった。
次回もぜひ、と思いました。

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