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幻影の星 [本]

11月27日(金)
白石一文『幻影の星』(文春文庫)読了。

幻影の星 (文春文庫)

幻影の星 (文春文庫)

  • 作者: 白石 一文
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/09/02
  • メディア: 文庫


熊沢武夫は長崎県諫早市の出身で、明治ビール傘下の東和酒造に勤める会社員。
ある日、実家の母から電話があり、武夫のバーバリのコートが近所のバス停で見つかったと言う
「いつ帰ってきたの?」と母は聞いたが、武夫はずっと東京にいた。
その上、バーバリのコートはクローゼットの中にあった。
しかし、母が入手したコートには「熊沢武夫」という刺繍が入っていると言う
もちろん、武夫の手元のコートにも刺繍は入っている。
同じコートがなぜ別々の場所にあるのか?
武夫は不思議に思いながらも、母にコートを郵送してくれと頼む……。

白石氏はリアリズムの作家なので、上記のような事件が起きた時、登場人物たちは誰も「同じコートじゃないか?」と言い出さない。
僕はタイムトラベルものに慣れているので、真っ先にその可能性が浮かぶ。
しかし、まさか白石氏がそんな小説は書かないだろうと思いながら読み進めたら、なんと当たってしまった!
とは言っても、この小説はSFではない。
あくまでも、人間ドラマ。
久しぶりに主人公が若い男で、楽しめた。

「成井豊と梅棒のマリアージュ」『彼女の空に雪が降るまで』の稽古17日目。
1200から、ダンスシーン2つの稽古。
1つ目は、出演者全員(12人)による、オープニング・ダンス。
2つ目は、キャラメルボックスの7人と野田裕貴君による、梅棒スタイルのダンス。
3時間にわたって、みっちり踊りました。
どちらもカッコよくなってきました。
1つ目は2分半、2つ目は4分と、キャラメルボックスのダンスシーンよりちょっと長め。
なかなか見応えがあると思います。
お楽しみに!

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