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老人の美学 [本]

1月20日(水)
筒井康隆『老人の美学』(新潮新書)読了。

老人の美学 (新潮新書)

老人の美学 (新潮新書)

  • 作者: 筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: 新書


小説家の筒井康隆による老人論。

僕が中学生の頃(1974~6年)はSFブームで、星新一、小松左京、筒井康隆、眉村卓、豊田有恒、平井和正などのSF作家が大人気だった。
僕は星氏と筒井氏に夢中になった。
それ以来だから、筒井氏の作品は45年ほど読み続けてきたことになる。
昔は読書リストを作っていなかったので、筒井氏の本を何冊読んだかはわからない。
おそらく50冊を下ることはないと思う。
江戸川乱歩、松本清張、藤沢周平、井上ひさしのご四方も同様。
みんな鬼籍に入ったが、筒井氏のみは今年87歳で、元気に執筆活動を続けておられる。
この本は「老人論」と言うよりも、「老人について語ったエッセイ」。
しかし、老人の主人公にした筒井氏の小説『敵』を題材していろいろ語っているので、執筆秘話のようなおもしろさがあった。
筒井氏の代表作というと、
『虚人たち』(1981年、泉鏡花文学賞受賞)。
『夢の木坂分岐点』(1987年、谷崎潤一郎賞受賞)。
『ヨッパ谷への降下』(1989年、川端康成文学賞受賞)。
『朝のガスパール』(1992年、日本SF大賞受賞)。
『わたしのグランパ』(1999年、読売文学賞受賞)。
あたりだろうか。
『わたしのグランパ』は読みやすいし、映画にもなったので、お薦めです。

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