SSブログ

交錯する文明 [本]

3月27日(土)
篠田節子『交錯する文明』(中央公論新社)読了。

交錯する文明―東地中海の真珠キプロス

交錯する文明―東地中海の真珠キプロス

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2021/03/28
  • メディア: 単行本


小説家・篠田節子による、東地中海の島国キプロスの紀行文。

2000年1月に出版された本。
篠田節子氏は、1998年と1999年に、キプロスを訪れている。
1998年は、南側の、ギリシャ系が多く住む、キプロス共和国。
1999年は、北側の、トルコ系が多く住む、北キプロス・トルコ共和国。
南北の境界線には緩衝地帯があり、基本的に行き来はできない。
ギリシャとトルコの対立は有名だが、ここキプロスでは、朝鮮半島のように、国が真っ二つに分かれてしまっているのだ。
それは20年後の今も変わらない。
ちなみに、キプロスの面積は四国の約半分。
紀元前5000年の新石器時代から人が住み、貿易の要衝地だったため、支配者がクルクルと変わっていった。
エジプト、ギリシャ、フェニキア、アッシリア、ペルシャ、ローマ、東ローマ、フランク、ヴェネチア、トルコ。
風光明媚で、ヨーロッパ有数のリゾート地。
ギリシャ神話の美の女神アフロディーテは、キプロスの海岸で生まれたらしい。
キプロスについてはほとんど何も知らなかったので、非常にタメになった。

nice!(3) 
共通テーマ:演劇

nice! 3