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パードレはそこにいる(上) [本]

4月27日(火)
サンドローネ・ダツィエーリ『パードレはそこにいる(上)』(ハヤカワ文庫)読了。

パードレはそこにいる 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

パードレはそこにいる 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2016/09/30
  • メディア: Kindle版


ローマ。
コロンバ・カセッリは32歳の美女で、イタリア警察機動隊副隊長。
爆発事件で重傷を負い、目下休職中。
市内の公園でルチア・バストレリという女性が惨殺され、その息子で6歳のルカが行方不明になった。
ルカの父親・ステファノはDVを行っていたため、容疑者として拘束される。
機動隊隊長のアルフレード・ローヴェレは、内密にコロンバに捜査を命じ、ダンテ・トッレの元に行かせる。
ダンテは6歳の時、何者かに誘拐され、11年間監禁された後に脱出し、今は誘拐や行方不明事件のコンサルタントをしていた。
ダンテは事件の現場で、自分が子供の頃に持っていたホイッスルを見つけて、ルカは生きている、犯人は自分を誘拐監禁した「パードレ」だと断言する……。

イタリアのミステリーを読むのは生まれて初めて。
主人公の2人が重度のPTSDという、何とも壮絶な設定で、ハリウッド映画並みに派手な冒険を繰り広げる。
「パードレ」とはイタリア語で「父」という意味。
「ティレッリ」とか「ミヌティッロ」とか、やたらと「ッ」が入るイタリア人の名前にはなかなか慣れないが、話はおもしろい。
下巻も楽しみ。

ナッポス・ユナイテッド『容疑者χの献身』の稽古2日目。
2回目の読み合わせ、1場から11場まで、一場ごとにやっていきました。
ダメ出しでは、セリフどうこうより、キャラクターについて話をしました。
「こんなふうにやってほしい」と。
始める前に台本を少しカットしたのですが、トータルの上演時間は1時間40分で、昨日より1分しか短くなりませんでした。
ま、まずい……。
今回は時間との戦いになりそうです。
頑張ります。

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