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神々は繋がれてはいない [本]

6月27日(日)
ケン・リュウ『神々は繋がれてはいない』(ハヤカワ文庫)読了。

神々は繋がれてはいない (ケン・リュウ短篇傑作集6)

神々は繋がれてはいない (ケン・リュウ短篇傑作集6)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2021/02/03
  • メディア: 文庫


中国系アメリカ人のSF作家、ケン・リュウの第6短編集。
『カルタゴの薔薇』『神々は繋がれてはいない』『隠娘(いんじょう)』など8作を収録。

『神々は繋がれてはいない』は三部作の一つ目で、以下、『神々は殺されはしない』『神々は犬死にはしない』と続く。
この本のタイトルになっただけあって、『神々は繋がれてはいない』が一番楽しめた。
父親を亡くした少女マディーのノートパソコンに、絵文字だけのメールが届く。
それは、亡くなったはずの父からの手紙だった……。
ケン・リュウはSFの世界にこういった切ない設定を盛り込むのが実にうまい。
絵文字を使ったことがない僕には全く解読できなかったが、すぐにマディーやマディーの母親が意味を説明してくれたので、問題はなかった。
絵文字が大量に並ぶ小説を読んだのは生まれ初めて。
お薦めです。

今日は西葛西の東京俳優・映画&放送専門学校へ行き、ワークショップをしてきました。
今年3回目。
3年生を2クラス、それぞれ2時間ずつ教えました。
テキストは成井豊+真柴あずき『アローン・アゲイン』の3場。
最初に全員で初演のビデオを見ました。
1994年、今から27年も前の映像です。
上川隆也も、伊藤ひろみも、28歳。
坂口理恵は、27歳。
みんな、必要以上に大声を張り上げていて、見ていてちょっと恥ずかしかった。
でも、元気な芝居で、おもしろかった。
生徒たちの参考になったどうかはわかりませんが。


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