少年と犬

１０月２９日（金）
馳星周『少年と犬』（文藝春秋）読了。

【第163回 直木賞受賞作】少年と犬 (文春e-book)

• 作者: 馳 星周
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2020/05/15
• メディア: Kindle版

仙台。
中垣和正コンピニの前で犬と出会う。
シェパードと和犬の混血のようで、首輪のタグに「多聞」と書いてある。
和正は多聞を車の助手席に乗せる。
沼口は和正の高校の先輩で、盗品の売買をしていた。
和生は沼口から、外国人の窃盗団の逃亡を助ける運転手の仕事を頼まれる。
成功報酬は２０万円だった……。

第１６３回直木賞受賞作。
６つの章に分かれていて、それぞれ主人公が異なる。
多聞は仙台から南西に向かって旅をしていき、それぞれの章の主人公と出会う。
多聞はなぜ旅をするのか。
多聞はどこに行き着くのか。
期待して読んだが、その期待は裏切られなかった。
ラストには感動が待っていた。
さすがに直木賞を受賞しただけのことはある。
お薦めです。