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全国アホ・バカ分布考 [本]

5月10日(火)
松本修『全国アホ・バカ分布考』(太田出版)読了。

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

  • 作者: 修, 松本
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/11/29
  • メディア: 文庫


1992年、朝日放送の番組「探偵!ナイトスクープ」で放送された、「全国アホ・バカ分布図」の制作過程をドキュメンタリータッチで描く。

松本修氏の『全国チン・マン分布考』がおもしろかったので、その前作を読んでみた。
こちらも抜群のおもしろさ。
アホは関西、バカは関東という印象があるが、それは間違い。
「チン・マン」と同じく、京都で生まれた新しいた言葉が周囲に広まっていくという、方言周圏論がこれにも当てはまる。
その証拠に、アホが使用されるのは関西だけで、岡山以西はまたバカになるのだ。
つまり、バカは最初に京都で生まれ、京都の周囲に広まった後、今度はアホが京都で生まれたのだ。
松本氏の調査によれば、古い方から順番に、ホンジナシ、タクラダ、ホウケ、ダラ、ダボ、テレ・デレ、コ・コケ、ゴジャ、ボケ、タワケ、トロイ、ウトイ、アホウ、バカ、アンゴウ、アヤカリ、ノクテー、アホ。
バカとアホの語源まで調査して、見事に解明してみせた。
方言学会でも評価された、すばらしい発見。
とにかく滅茶苦茶おもしろかった。
お薦めです。

辻村深月シアター『かがみの孤城』『ぼくのメジャースプーン』の稽古33日目。
『かがみの孤城』の6~12場を復習して、第二回通し稽古。
上演時間は1時間54分50秒で、昨日の第一回とほぼ同じ。
しかし、出来は一段上がりました。
ミスがほとんどないのがすばらしい。
しかし、さらにブラッシュアップしていきたいと思います。
頑張ります。
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