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自転しながら公転する [本]

8月13日(土)
山本文緒『自転しながら公転する』(新潮社)読了。

自転しながら公転する

自転しながら公転する

  • 作者: 山本文緒
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/09/28
  • メディア: Kindle版


茨城県牛久市。
与野都は32歳、母が重い更年期障害に罹ったため、東京の会社を退職して、実家に帰ってきた。
地元のアウトレットモールに入っている洋服店で契約社員として働きながら、母の世話をする毎日。
ある日、地元の回転寿司店で働く貫一と出会う。
寛一は中卒で、元ヤンの雰囲気を濃厚に漂わせていた。
最初は警戒していた都だが、いつの間にか付き合うようになっていた‥‥。

山本文緒(やまもとふみお)氏は、1962年11月、神奈川県横浜市生まれ。
神奈川大学経済学部卒業後、OL生活を経て、1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルトノベル大賞の佳作を受賞し、少女小説家としてデビュー。
1992年、『パイナップルの彼方』で一般小説にシフト。
1999年、『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。
2000年、『プラナリア』で第124回直木賞を受賞。
2003年、うつ病を発症し、治療のため執筆活動を中断。
2021年、『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞を受賞。
同年10月、膵臓がんにより長野県軽井沢町の自宅で死去。[
僕は山本氏の作品をほとんど読んでいるが、非常に巧みな作家だと思う。
『自転しながら公転する』は、主人公の女性のダメダメぶりが凄く、彼女を突き放して書く山本氏に作家としての凄みを感じた。
58歳で亡くなるとは思わなかった。

今日は、成井硝子店2022夏のワークショップ/中級クラスの2日目。
12時から18時まで、みっちり稽古しました。
メニューは、語り練習、インタビュー、ディベート、台本練習。
今日も妻と息子が参加してくれました。
帰り道、参加者1人1人について、どうすればもっとよくなるのか、話し合うのが、とても楽しいです。
明日も頑張ります!
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