夏の妹 [映画]
9月29日(木)
大島渚監督『夏の妹』(1972年)AmazonPrimeで鑑賞。
菊池素直子(栗田ひろみ)は、判事の父・菊池浩佑(小松方正)の婚約者の小藤田桃子(りりィ)と共に船で沖縄に行く。
それは、素直子に手紙をくれた、大村鶴男(石橋正次)という青年に会うためだった。
鶴雄の母は大村ツル(小山明子)という人で、父親は菊池浩佑である可能性が高いと言う。
つまり、素直子は鶴雄の妹かもしれないのだ。
素直子と桃子は、船中で、桜田拓三(殿山泰司)という老人と知り合った。
彼は戦前・戦中の沖縄に対して深い贖罪の念を抱き、誰か自分を殺してくれる人を探しに行く、と言った‥‥。
本土復帰したばかりの沖縄を舞台にして、日本と沖縄の関係を描く。
主役は栗田ひろみと石橋正次のカップルだが、脇は大島夫人の小山明子と、大島組常連の小松方正、殿山泰司、佐藤慶、戸浦六宏らが固める。
大島渚監督の映画を何本か見てわかったが、
〇テーマ性・実験性が強く、ストーリー性・エンタメ性が弱い。
〇俳優には存在感・現実感を求めるが、演技力・セリフ術は求めない。
この映画も、栗田ひろみ、りりィの演技が目も当てられないほどひどく、これを黙認した大島監督のセンスを疑った。
が、栗田が可愛く、りりィが美しいのも事実で、つまり、監督はそちらを重視したのだ。
思えば『戦場のメリークリスマス』も、デヴィッド・ボウイと坂本龍一の美しさが全面に出ていた。
美と政治の監督だったのだ。
大島渚監督『夏の妹』(1972年)AmazonPrimeで鑑賞。
菊池素直子(栗田ひろみ)は、判事の父・菊池浩佑(小松方正)の婚約者の小藤田桃子(りりィ)と共に船で沖縄に行く。
それは、素直子に手紙をくれた、大村鶴男(石橋正次)という青年に会うためだった。
鶴雄の母は大村ツル(小山明子)という人で、父親は菊池浩佑である可能性が高いと言う。
つまり、素直子は鶴雄の妹かもしれないのだ。
素直子と桃子は、船中で、桜田拓三(殿山泰司)という老人と知り合った。
彼は戦前・戦中の沖縄に対して深い贖罪の念を抱き、誰か自分を殺してくれる人を探しに行く、と言った‥‥。
本土復帰したばかりの沖縄を舞台にして、日本と沖縄の関係を描く。
主役は栗田ひろみと石橋正次のカップルだが、脇は大島夫人の小山明子と、大島組常連の小松方正、殿山泰司、佐藤慶、戸浦六宏らが固める。
大島渚監督の映画を何本か見てわかったが、
〇テーマ性・実験性が強く、ストーリー性・エンタメ性が弱い。
〇俳優には存在感・現実感を求めるが、演技力・セリフ術は求めない。
この映画も、栗田ひろみ、りりィの演技が目も当てられないほどひどく、これを黙認した大島監督のセンスを疑った。
が、栗田が可愛く、りりィが美しいのも事実で、つまり、監督はそちらを重視したのだ。
思えば『戦場のメリークリスマス』も、デヴィッド・ボウイと坂本龍一の美しさが全面に出ていた。
美と政治の監督だったのだ。