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子供たちは見ている [映画]

12月26日(月)
ヴィットリオ・デ・シーカ監督『子供たちは見ている』(1942年)AmazonPrimeで鑑賞。

子供たちは見ている [DVD]

子供たちは見ている [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • 発売日: 2018/12/25
  • メディア: DVD


アンドレア(エミリオ・チゴーリ)とニーナ(イザ・ポーラ)は、ローマ郊外のアパートで暮らしていた。
二人にはプリコ(ルチアーノ・デ・アンブロジオ)という幼い息子がいたが、ニーナにはロベルトという愛人がいた。
その日、ニーナはプリコと公園に行き、プリコが人形芝居やスケーター乗りに夢中になっている間に、ロベルトと密会した。
その夜、ニーナはロベルトと駆落ちしてしまう。
アンドレアは、プリコを田舎に住む自分の母ノンナの家に預ける‥‥。

原題は『I Bambini ci guardano』。
チェーザレ・ジュリオ・ヴィオラの小説『プリコ』を映画化。
モノクロ、85分。
『アンナ・カレニナ』を始めとして、恋愛映画・メロドラマには既婚女性の浮気を描いたものが多いが、この映画はそれを幼い息子の視点から描く。
そうすると、恋に夢中になった母親が、途轍もなく勝手で、息子に対してネグレクトのような虐待をしているように見える。
この視点は非常に斬新で、恋愛映画・メロドラマへの批判とも思えた。
母親に何度も裏切られるプリコが可哀想で仕方ない。
全く知らない映画だったが、傑作だと思う。
お薦めです。

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