孤蝶の城 [本]
1月25日(水)
桜木紫乃『孤蝶の城』(新潮社)読了。
昭和中期、東京。
平川秀男は釧路生まれで、30歳。
ゲイボーイ・タレント「カールバル真子」として、テレビで活躍中。
夜は銀座のクラブ「エル」でホステスをしていた。
陰嚢・睾丸は既に除去していたが、さらに陰茎を除去し、造膣を行うため、モロッコに向かう。
手術は何とか成功するが、医師の不手際から患部が化膿し、生死を彷徨う。
が、日本人の性転換者の第一号の称号を得る。
帰国後、仕事に復帰。
すべてはテレビタレントとしての人気の維持のためだったが、すぐに次の話題が必要になってくる‥‥。
桜木紫乃氏の本はこれが25冊目。
カルーセル麻紀氏をモデルにした小説『緋の河』(2019年)の続編。
桜木氏のインタビューによれば、カルーセル氏の許可を取り、本人への取材なしで書いたらしい。
しかし、当時の資料はかなり調べたらしく、実在の人物をモデルにした人々が次々と出てくる。
藤圭子、美輪明宏、黒柳徹子などなど。
性転換者の欲望、喜び、したたかさ、苦悩をこれでもかと描いていて、グイグイ読ませる。
『緋の河』『孤蝶の城』2冊セットでお薦めです。
桜木紫乃『孤蝶の城』(新潮社)読了。
昭和中期、東京。
平川秀男は釧路生まれで、30歳。
ゲイボーイ・タレント「カールバル真子」として、テレビで活躍中。
夜は銀座のクラブ「エル」でホステスをしていた。
陰嚢・睾丸は既に除去していたが、さらに陰茎を除去し、造膣を行うため、モロッコに向かう。
手術は何とか成功するが、医師の不手際から患部が化膿し、生死を彷徨う。
が、日本人の性転換者の第一号の称号を得る。
帰国後、仕事に復帰。
すべてはテレビタレントとしての人気の維持のためだったが、すぐに次の話題が必要になってくる‥‥。
桜木紫乃氏の本はこれが25冊目。
カルーセル麻紀氏をモデルにした小説『緋の河』(2019年)の続編。
桜木氏のインタビューによれば、カルーセル氏の許可を取り、本人への取材なしで書いたらしい。
しかし、当時の資料はかなり調べたらしく、実在の人物をモデルにした人々が次々と出てくる。
藤圭子、美輪明宏、黒柳徹子などなど。
性転換者の欲望、喜び、したたかさ、苦悩をこれでもかと描いていて、グイグイ読ませる。
『緋の河』『孤蝶の城』2冊セットでお薦めです。