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高島太一を殺したい五人 [本]

3月3日(金)
石持浅海『高島太一を殺したい五人』(光文社)読了。

高島太一を殺したい五人

高島太一を殺したい五人

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2022/09/22
  • メディア: Kindle版


高島太一は学習塾の塾長の息子。
教え子の高校生・枝元絵奈が連続児童殺害事件の犯人だと知り、夜の路上で刺殺する。
が、その現場を5人が目撃していた。
太一は塾の夏合宿の登山の下見のため、前日に宿泊施設に行く。
登山の下見から戻るのが午後2時半頃の予定だった。
ちょうどその時間を狙って、塾の講師5人がバラバラに宿泊施設にやってくる。
そして、床に倒れて、死にかけている太一を発見する。
太一は脚立から落ちて、床に頭を打ち付けたらしい。
5人は皆、太一が絵奈を刺殺した場面を目撃していて、ここには太一を殺害するために来ていた。
倒れた太一を前にして、5人は協議を開始する。
殺すべきか、放置して立ち去るべきか‥‥。

石持浅海氏の本これが39冊目。
2005年の『扉は閉ざされたまま』(これは傑作!)を始めとして、ロジックにとことんこだわったミステリーを書く人だが、今回も同様で、5人はひたすら話し合いを続ける。
そして、意外な結末に到達する。
非常によくできたミステリーで、石持氏の近年の作品の中でも出色の出来だと思った。
ただし、設定自体はあまりにも現実離れしているが。
というわけで、お薦めです。

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)

  • 作者: 石持浅海
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: Kindle版



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