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「させていただく」の使い方 [本]

3月29日(水)
椎名美智『「させていただく」の使い方』(角川新書)読了。

「させていただく」の使い方 日本語と敬語のゆくえ (角川新書)

「させていただく」の使い方 日本語と敬語のゆくえ (角川新書)

  • 作者: 椎名 美智
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/01/08
  • メディア: Kindle版


法政大学文学部英文科教授の椎名美智が、近年大ブームとなっている言葉「させていただく」について分析・解説する。

「させていただく」は90年代から爆発的に使用者が増えたが、誕生したのはなんと150年前。
80年代まではあまり使われなかったのだ。
長谷川町子『サザエさん』の中に使用例がある。
「実家に帰らせていただきます!」
この例は人妻が怒った時の決まり文句になっていて、僕も昔から知っていた。
この言葉を批判する人は、「させて」が使役の意味なのに、それが必要ない場面で使われるのが許せない。
「チケットを拝見させていただきます」は、そう言われたこちら側に断る権利がないのに、使役の「させて」があるので、「別にさせてねえよ!」「頼んでねえよ!」と思うのだ。
が、椎名氏は、「させていただく」は元々は謙譲語だったが、今は「丁重語」になっている、と言う。
相手に対する敬意でなく、自分の品性(の良さ)を表現しようとしている。
だから、「この度、結婚させていただきました」「大学を卒業させていただきました」という言い方が生まれる。
これらは僕もちょっと違和感を感じるが、そのうち慣れてしまうのだろう。
近年、この言葉がとても気になっていたので、非常にタメになった。
お薦めです。

午前は、今年22回目のジョギング。
3,5キロ走って、1,1キロ歩いて、2,2キロ走りました。
3,5キロのタイムは19分55秒。
まだまだ遅いけど、前回よりは56秒速くなりました。
午後は、キャラメルボックス2023クロノス・フェスティバル『クロノス・ビギンズ』『あしたあなたあいたい』の第一回美術会議。
新宿の某会議室にスタッフ全員が集まって、美術プランを話し合いました。
そして、続いて、衣裳会議。
衣裳プランナーの黒羽あや子さんから、衣裳プランを見せていただきました。
2本立てなので、衣裳もいっぱい。
早替えもあるので、役者たちも大変そうです。
というわけで、クロノス・フェス、今日から始動しました。
頑張ります!
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