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夜の道標 [本]

4月27日(木)
芦沢央『夜の道標』(中央公論新社)読了。

夜の道標

夜の道標

  • 作者: 芦沢央
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2022/08/09
  • メディア: Kindle版


1996年11月。
塾経営者・戸川勝弘54歳が教室で何者かに花瓶で殴られて殺された。
被疑者は阿久津弦35歳、戸川のかつての教え子だった。
阿久津は事件直後に行方をくらまし、その後2年、見つかっていない。
小学6年の橋本波留は両親が離婚し、父と団地で二人暮らし。
父は元バスケットボール選手で、波留に3歳の時からバスケを教えた。
波留は小学6年で身長180センチを越え、バスケの名手となった。
が、父は「バスケは金にならない」と言い、波留に当たり屋をやらせて、生活費を稼いだ‥‥。

芦沢央氏の本はこれが14冊目。
視点人物が5人もいるが、混乱なく話が進む。
「阿久津」も「波留」も、人格障害の一種と思われるが、作者はそれを明言しない。
しかし、彼らの生きづらさは相当なもので、感情移入せずにはいられなかった。
よく出来たサスペンス。
お薦めです。

キャラメルボックス2023クロノス・フェス『クロノス・ビギンズ』『あしたあなたあいたい』の5稽古16日目。
衣裳合わせ、ダンス返しの後、『あしたあなたあいたい』の7・8・9・10場の動き付けをしました。
動ける役者ばかりなので、サクサク進んでいきます。
明日も頑張ります!

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