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方舟を燃やす [本]

6月6日(木)
角田光代『方舟を燃やす』(新潮社)読了。

方舟を燃やす

方舟を燃やす

  • 作者: 角田光代
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2024/02/29
  • メディア: Kindle版


1967年、鳥取県の山間の小さな町。
柳原飛馬(やなぎはらひうま)は小学生で、父・母・兄と4人暮らし。
祖父は飛馬が生まれる前、大地震を予知し、たくさんの町民の命を救いながら亡くなった。
父は飛馬を叱る時、「おじいさんにあやまれや!」と怒鳴った。
1967年、東京。
谷部不三子(やべふみこ)は製菓会社の新入社員で、母・弟・妹と4人暮らし。
お見合いで、3歳年上の望月真之輔と結婚した。
妊娠8カ月で、知り合いに誘われ、勝沼早苗の料理教室に参加した。
2人の男女が辿る、昭和後期・平成・令和の日本‥‥。

角田光代氏の本はこれが90冊目。
飛馬はたくさんの人を救いたいと願う。
不三子は娘の湖都(こと)を幸せにしたいと願う。
そこにエゴは全くない。
にもかかわらず、願い通りには事が運ばない。
人間の皮肉、人生の皮肉がひたすら苦い。
終盤、2人の人生は、とある「こども食堂」で交錯する。
世相の取り入れ方も見事で、とても楽しめた。
お薦めです。

ナッポス・プロデュース『湯を沸かすほどの熱い愛』長野県中信地区高校演劇鑑賞会の2日目。
1030より松本深志高校、1430より松本美須々ヶ丘高校。
やはり両校ともまじめに観劇してくれました。
2ステージ目終演と同時に、僕は東京へ。
松本発1720の特急あずさに乗って、帰還しました。
たった2日の滞在だったので、松本城にさえ行けませんでしたが、昨日の終演後、劇場からホテルまで、女鳥羽川の川岸を3キロほど歩きました。
川岸はツツジが満開でとても美しかった。
とても気持ちのいい散歩になりました。

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