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ローガン [映画]

11月26日(土)
ジェームズ・マンゴールド監督『ローガン』(2017年)鑑賞。

LOGAN/ローガン 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

LOGAN/ローガン 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray


近未来、アメリカ、エルパソ。
年老いたローガン(ヒュー・ジャックマン)はミュータントであることを隠し、リムジンのドライバーとして生計を立てている。
キャリバン(スティーヴン・マーチャント)の手を借りて、荒野のタンクの中に、チャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)を匿っている。
ある日、メキシコ人の女が現れ、ローガンに少女ローラ(ダフネ・キーン)を託す。
ローラもまたミュータントで、彼女を作り出した機関の追手、ドナルド・ピアース(ボイド・ホルブルック)に追われていた……。

『XーMEN』シリーズの通算8作目。
ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンを主人公とした外伝の3作目にして最終作。
年老いたウルヴァリンは生きる気力を失くし、投げやりに生きている。
そんな彼が、リュック・ベッソン監督『レオン』のように、少女を守るために戦う。
ウェスタン映画『シェーン』が引用されていて、戦いの虚しさを強く印象づける。
ラストシーンは涙なしでは見られない。
お薦めです。

キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の脚本執筆が忙しくて、映画を見る暇が全くありませんでした。
見たい映画が山のように溜まってしまいました。
これから少しずつ見ていきたいと思います。
『ローガン』は期待通りの傑作。
やっぱり映画っていいなあと思いました。

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赤毛のアンへの旅 [本]

11月24日(金)
松本侑子『赤毛のアンへの旅』(NHK出版)読了。

赤毛のアンへの旅〜秘められた愛と謎

赤毛のアンへの旅〜秘められた愛と謎

  • 作者: 松本 侑子
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2008/03/20
  • メディア: ムック


小説家の松本侑子が、『赤毛のアン』の魅力を語る。
NHK3か月トピック英会話「『赤毛のアン』への旅」を書籍化したもの。

松本侑子氏は『赤毛のアン』を本当に愛していて、だからこそ原書を読み込み、舞台となったプリンスエドワード島を歩き回り、綿密な考証を行った。
僕が『赤毛のアン』を読んだのは18歳の時だったが、それから現在に至るまで、僕にとってベストワンの小説。
この本を読んで、18歳の頃の気持ちがまた蘇ってきた。
ルーシー・モード・モンゴメリが『赤毛のアン』を書いたのは、もう100年以上も前なのに。
100年先も読み継がれてほしい。

1230より、都内某所で、アルテメイトプロデュース『おおきく振りかぶって』のマスコミ取材を受けてきました。
主演の西銘駿君、猪野広樹君と3人で。
2人とも明るく礼儀正しく話しやすい好青年でした。
12月末の稽古開始が楽しみになってきました。
17時より、キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の稽古12日目。
昨日はダンス振り付けの2回目で、なんと最後まで振りがついてしまいました。
さすがは世界の川崎悦子!
その後、前後半に分けて、ランスルー。
上演時間はトータルで、1時間56分でした。
今日から台本3周目で、動き付け。
1・2・3場の動きを付けました。
畑中智行、阿部丈二、大森美紀子、多田直人と、動ける人たちばかりなので、きわめてスムーズに進みました。
明日はこの続き、頑張ります!

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高校演劇戯曲選Ⅳ [本]

11月23日(木)
佐々俊之他編『高校演劇戯曲選Ⅳ』(晩成書房)読了。

高校演劇戯曲選 4

高校演劇戯曲選 4

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 晩成書房
  • 発売日: 2000
  • メディア: 単行本


高校演劇コンクールの全国大会で上演された戯曲6つを集めた戯曲集。

6つのうち、
橋本栄子『はい、さいなら』は昭和51年度最優秀賞。
大谷駿雄『じゃがらもがら』は昭和54年度最優秀賞。
どちらも40年近く前の脚本なので、古さは否めない。
この『高校演劇戯曲選』シリーズ、僕の地元の図書館では、普段は奥の書庫にしまわれている。
読む人があまりいないのだ。
こうして、かつて人気のあった脚本は忘れられていく。
残念だが、仕方ないことだと思う。

僕が中学・高校の頃は横溝正史のブームで、本屋には、角川文庫の横溝正史、高木彬光、森村誠一らの本がズラッと並んでいました。
僕も片っ端から読みました。
でも、今はほとんど見かけない。
栄枯盛衰。
何十年も読まれ続ける作家は本当に少ないのです。
僕も2000年前後は上演許可願が年間400件ほど来ましたが、今は200件くらい。
このまま減り続けるのではないかと危惧しています。
自分が書いた脚本がこれからも上演してもらえるように、おもしろい新作を書き、上演しなければならないと思います。
頑張ります。

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なんでわざわざ中年体育 [本]

11月22日(水)
角田光代『なんでわざわざ中年体育』(文藝春秋)読了。

なんでわざわざ中年体育

なんでわざわざ中年体育

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/10/11
  • メディア: 単行本


小説家の角田光代が、ランニングを中心とした様々な運動に挑戦した記録。
種目は、東京マラソン、那覇マラソン、ボルダリング、大菩薩峠登山、鎌倉トレラン、高尾山ナイトハイク、陣馬山トレイルレースなど。

角田光代氏の本はこれが80冊目。
いやだいやだと言いながら、かなりハードな種目をやっている。
ロッテルダムマラソンの記録は4時間26分。
完走できるだけでも凄いのに、このタイムは驚異的。
しかし、角田氏は常に素人の視点で走り、書いている。
だから、楽しめるし、好感が持てる。
お薦めです。

キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の稽古10日目。
10・11・12場の立ち稽古。
本日14時に第二稿が完成したので、印刷配布して、やってみました。
第二稿は第一稿より4ページ長くなりました。
が、それでもおそらく2時間は越えないと思います。
第二稿が完成しても、まだこれで終わりではない。
さらに手直しして、質を高めていくつもりです。
頑張るどー!

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手のひらの京 [本]

11月21日(火)
綿矢りさ『手のひらの京』(新潮社)読了。

手のひらの京

手のひらの京

  • 作者: 綿矢 りさ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/09/30
  • メディア: 単行本


京都。
奥沢凛は奥沢家の三女で、大学院生。
長女の綾香は30すぎの図書館司書で、一刻も早く結婚したいと焦っている。
次女の羽依は大手企業のOLで、上司の前沢と付き合い始めたが、彼のナルシストぶりに幻滅。
凛は京都から出たくてたまらず、両親に内緒で、東京の会社に就職しようとしていた。
そんな三姉妹の四季。

綿矢りさ氏の本はこれが10冊目。
帯に「綿矢版『細雪』」とあったが、あちらは神戸の四姉妹の大河ドラマ。
年頃の姉妹の恋愛・結婚を描くというテーマは共通するが、物語のスケールは全然違う。
それでも、現代の若い女性の3つの典型が描かれていて、非常に興味深かった。
お薦めです。

キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の稽古9日目。
7・8・9場の立ち稽古をやりました。
これは第二稿で、今日の14時に書き上げたもの。
これで1~9場の第二稿が完成しましたが、まだチョコチョコ直さなければいけないところがある。
新作は本当に大変です。
今日も阿部丈二がギャグを連発。
多田直人も果敢にギャグにチャレンジしていました。
相手をするのは、主役の畑中智行。
膨大なセリフをまくしたてながら、しっかりツッコミを入れていました。
脚本執筆は大変ですか、役者たちかおもしろくしてくれるので、救われます。
10~12場も頑張るぞ!

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図説 日本の昔話 [本]

11月20日(月)
石井正己『図説 日本の昔話』(河出書房新社)

図説 日本の昔話 (ふくろうの本)

図説 日本の昔話 (ふくろうの本)

  • 作者: 石井 正己
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2003/07/19
  • メディア: 単行本


東京学芸大学助教授の石井正己が、日本の昔話を解説する。

昔話はもちろん、太古の昔から、日本の各地に存在した。
が、それか現在に伝わる形でまとめられたのは、室町時代の御伽草子。
江戸時代になると、廉価な絵本が出版され、全国に広がった。
五大昔話と呼ばれたのが、『桃太郎』『かちかち山』『猿蟹合戦』『舌切り雀』『花咲か爺』。
他にも、『浦島太郎』『鉢かつぎ』『ものぐさ太郎』『酒呑童子』『安珍・清姫』『金太郎』『一寸法師』『かぐや姫』『文福茶釜』『牛若丸』『瘤取り爺』『鼠の嫁入り』などが有名。
現在までに消えてしまったのが、『中将姫』『羅生門』『安達が原』『俵藤太』『猿の生き肝』『猫の草紙』『玉の井』『百合若大臣』『地蔵浄土』などなど。
核家族化が進み、昔話は今現在も消えつつあると言う。
ちょっと寂しい気がする。

今日は11時からキャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の第二回美術会議。
恥ずかしいことに寝坊してしまい、25分も遅刻してしまいました。
が、松井るみさんの美術プランはすばらしく、一発オーケイ!
これで安心して稽古できます。
12時から俳優教室卒業公演『クローズ・ユア・アイズ』の稽古。
11・12場の動き付けをやりました。
みんな動きを覚えるのが早くなって、ビックリ。
トントン進んで、早めに終わったので、残り時間は一人一人にこれからに向けてのアドバイスをしました。
17時から『ティアーズライン』の稽古。
ほとんどの役者がセリフを覚えていた!
おかげでテンションが上がり、動きも増え、先週より断然おもしろくなりました。
阿部丈二のギャグがおもしろい!
主役の畑中智行も、セリフの数が膨大にあって、覚えるのが大変なはずなのに、果敢にギャグを飛ばしていました。
『ティアーズライン』、ご期待ください。

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このあたりの人たち [本]

11月20日(月)
川上弘美『このあたりの人たち』(スイッチ・パブリッシング)読了。

このあたりの人たち (Switch library)

このあたりの人たち (Switch library)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング
  • 発売日: 2016/06/29
  • メディア: 単行本


ある町に住む人々を描いた掌編26。

川上弘美氏の本は34冊目。
川上氏お得意の、奇妙な話の数々。
シュールで、ユーモラスで、オチがない。
これは実話かな、と思われる話も混じっていて、とてもおもしろい。
『六人団地』は、六人家族ばかりが住む団地の話。
『グルッポー』では、ある日突然、しゃべる言葉が鳩の鳴き声になってしまう「鳩鳴病」が町で流行る。
『埋め部』は、小学校のクラブ活動で、何でも埋めてくれる部の話。
ほら、変でしょう?

東京フィルムセンター映画・俳優専門学校スペシャル公演『ナツヤスミ語辞典』は昨日で終わりましたが、キャラメルボックス俳優教室卒業公演『クローズ・ユア・アイズ』はまだこれから。
12月の本番へ向けて、稽古は着々と進んでいます。
今日も12時から授業。
その後は、キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の稽古。
毎日毎日、朝から晩まで芝居です。
本望です。
では、行ってきます。

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やさしいデザインの教科書 [本]

11月19日(日)
瀧上園枝『やさしいデザインの教科書』(エムティエヌコーポレーション)読了。

やさしいデザインの教科書

やさしいデザインの教科書

  • 作者: 瀧上園枝
  • 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
  • 発売日: 2012/12/18
  • メディア: 単行本


グラフィック・デザイナーの瀧上園枝が、デザインの初歩を解説する。

本当に初心者向けの本で、みんな既に知っていることばかり。
中学・高校生向けの本だと思う。

西葛西の東京フィルムセンター映画・俳優専門学校スペシャル公演『ナツヤスミ語辞典』の本番2日目。
1230から2ステージ目、1630から千秋楽。
昨日の初日は大暴走でしたが、今日は落ち着いてできた様子。
2ステージとも、1時間39分台でした。
1230の回は、伊藤ひろみが見に来てくれました。
キャストがみんな魅力的だったと絶賛してくれました。
1630の回は、白坂恵都子・山根翼・竹鼻優太・元木諒・島野知也が見に来てくれました。
みんな楽しんでくれた様子。
実際、千秋楽は、スペシャル公演の6年の歴史の中でも、1、2を争うおもしろさでした。
役者たちは全員、この公演で、僕の予想以上に成長しました。
まさかここまでおもしろい芝居になるとは思っていませんでした。
キャラメルボックスで、またやりたくなりました。
何年先になるかわかりませんが、なるべく早く、再演したいと思います。
そう思わせてくれた役者たち、スタッフの皆さんに、心から感謝します。
ご来場くださった方々にも感謝します。
ありがとうございました。

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去就 隠蔽捜査6 [本]

11月18日(土)
今野敏『去就 隠蔽捜査6』(新潮社)読了。

去就: 隠蔽捜査6

去就: 隠蔽捜査6

  • 作者: 今野 敏
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/07/29
  • メディア: 単行本


竜崎伸也は警視庁大森署の署長。
警察庁からの通達で、署内にストーカー対策チームを作ることになる。
ちょうどその時、管内が殺人事件が発生。
寺川真智子(24)のストーカー・下川洋平(24)が、寺川の恋人・中島繁晴(30)を刺殺。
下川は寺川を連れて、車で逃走した。
下川は父の猟銃を所持している模様。
直ちに大森署に本部が立てられ、警察庁刑事部長・伊丹俊太郎がやってくる……。

シリーズ8冊目(うち、長編は6、短編集は2)。
本音しか口にしない合理主義者・竜崎伸也。
僕はこの人が本当に好きで、彼がしゃべるだけで、うれしくなってくる。
なので、この本も楽しめたが、作品としての盛り上がりはイマイチ。
やはり、「1」と「2」が大傑作だと思う。

西葛西の東京フィルムセンター映画・俳優専門学校スペシャル公演『ナツヤスミ語辞典』。
11時からダンスとパフォーマンスの練習。
1230からゲネプロ。
白坂恵都子・石森美咲・大滝真実が見に来てくれました。
上演時間は1時間39分。
通し稽古3回より良い出来になりました。
1630より本番初日。
真柴あずき・山崎雄也が見に来てくれました。
上演時間は1時間36分。
冒頭から役者たちが暴走し、なんと3分も短くなってしまいました。
おもしろかったけど、さすがにこれは速すぎる。
お客さんは中盤まで芝居に乗れなかったようです。
笑い声がほとんど起きなかった。
役者たちにはダメ出しで、今日は速すぎたが、明日はゆっくりやろうと思うな、受けるかけるをしっかりやれ、と指示しました。
明日はもう千秋楽。
今日の芝居を反省して、最高の舞台を作り上げてほしいです。

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夢で食えると思うなよ [本]

11月17日(金)
矢口由紀子『夢で食えると思うなよ』(理論社)読了。

夢で食えると思うなよ―役者・演芸人プロ図鑑

夢で食えると思うなよ―役者・演芸人プロ図鑑

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 2012/03/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


BS11『柳家喬太郎の粋ダネ!』をまとめたもの。
柳家喬太郎と、彼が選んだ粋な人たちとの対談集。

読み終わってから読書ノートを調べてみたら、2年前に読んでいた。
読み終わるまで気づかいないとは不覚!
選ばれた人たちは、不破万作さん、石田太郎さん、渡辺哲さん、三谷昇さん、平田満さん、川原和久さんなどなど。
柳家喬太郎さんは多くの人のことを、会う前は怖かったけど、気さくで話しやすかった、と書いているが、トークに来て、不機嫌をまき散らす人はいない。
実際はやはり怖いのだと思う。
あ、でも、川原さんは全然怖くありません。
顔が怖いだけです。

今日は西葛西の東京フィルムセンター映画・俳優専門学校のスペシャル公演『ナツヤスミ語辞典』の稽古に行ってきました。
昨日は白坂恵都子の担当で、11時から場当たり、18時から通し稽古。
今日は僕の担当で、11時からダンスとパフォーマンスの練習。
12時から通し稽古。
ダメ出しの後、16時からまた通し稽古。
通し稽古と言っても、本番通りの照明・音響でやるので、ゲネプロと同じ。
それが何回もできるのだから、この学校の生徒たちは本当に恵まれていると思います。
出来は少しずつ少しずつよくなっています。
明日は正式のゲネプロの後、いよいよ本番初日。
過去6年で最高の芝居を目指して、頑張ります。

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