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スタフ [本]

3月31日(土)
道尾秀介『スタフ』(文藝春秋)読了。

スタフ staph

スタフ staph

  • 作者: 道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/07/13
  • メディア: 単行本


掛川夏都(かけがわなつ)は32歳、バツイチ独身。
ワゴン車で移動デリ「柳牛十兵衛」をやっている。
姉の息子で、中学生の智弥と二人暮らし。
ある日、突然、4人組の男女に拉致され、とあるマンションに連れ込まれる。
そこには、中学生アイドルのカグヤがいた。
カグヤの姉の寺田桃李子(とりこ)はアイドル出身の大女優。
アイドル時代、コンビの相棒の室井杏子と枕営業をした。
その時のメールのやりとりが、いまだに杏子のケータイに残っている。
カグヤは姉を助けるため、杏子を捕まえ、メールを消去させる計画を立てた。
が、間違えて、夏都を拉致してしまったのだ。
夏都は仕方なく、協力することにしたが……。

道尾秀介氏の本はこれが25冊目。
『サーモン・キャッチャー』と同じく、非常にバカバカしい、ユーモア・ミステリ。
ラストはどんでん返しの連続で、さすがは道尾氏と感心した。
しかし、最後に真相がわかってみると、はたして犯人がこんな手の込んだ計画を立てるだろうかと疑問に思った。

新作のシノプシスがとりあえずラストまで書けました。
まだまだ推敲が必要ですが。
で、気分転換に、近所のブックオフ2店へ自転車で行ってきました。
近所と言っても、2店とも自宅から2キロくらい離れている。
これを自転車で回ると、いい運動になるのです。
2店で5冊、買いました。
やはり本を買うのはいい気晴らしになります。
それでは推敲に取りかかります。

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ベイビー・ドライバー [映画]

3月31日(土)
エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』(2017年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

ベイビー・ドライバー [DVD]

ベイビー・ドライバー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD


ベイビー(アンセル・エルゴート)は逃がし屋。
ボス(ケヴィン・スペイシー)に借金を返すため、彼が集めた銀行強盗のチームを抜群のドライビング・テクニックで逃がす。
子供の頃に事故で両親を亡くして以来、耳鳴りに苦しみ、耳鳴りを消すために常にiPodで音楽を聞いている。
ある日、レストランでウェイトレスのデボラ(リリー・ジェームズ)と出会う。
ベイビーは逃がし屋から足を洗うことを決意するが……。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』のエドガー・ライト監督の最新作。
いつものコミカルなタッチを抑えた、スリリングなクライム・ストーリー。
しかし、センスのよさは相変わらずで、キレのいい演出に唸らされた。
リリー・ジェームズが無茶苦茶カワイイ。
ケヴィン・スペイシーはすっかり太ってしまい、ちょっと残念。
でも、お薦めです。

明石に行った一泊二日の間に、本を4冊読みました。
おかげで、まだこのブログに書いていない既読の本が8冊も溜まってしまいました。
最近は1日2回の更新で、朝は映画、夜は本について書いていますが、溜まった本を消化するために、更新を増やそうと思います。
次は夕方です。

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あの会社はこうして潰れた [本]

3月30日(金)
藤森徹『あの会社はこうして潰れた』(日経プレミアシリーズ)読了。

あの会社はこうして潰れた (日経プレミアシリーズ)

あの会社はこうして潰れた (日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 帝国データバンク情報部藤森徹
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2017/04/11
  • メディア: 新書


帝国データバンク情報部の藤森徹が、有名無名の企業37社の倒産の実態を解説する。

2つ下の弟がブログで褒めていたので、読んでみた。
確かにおもしろい。
上に「倒産」と書いたが、中には民事再生を経て、蘇った会社もある。
が、たとえどれほど有名な企業であろうと、経営の安定のためには、逆に常に革新が必要なのだとわかった。
ジュエリーマキ、エドウィン、白元、芳林堂書店など、自分の知っている会社が出てくると、ちょっとドキドキした。
お薦めです。

高2の息子が作った劇団「アトリエ*ネネム」の第一回公演『ある日、ぼくらは夢の中で出会う』の稽古、順調に進んでいるようです。
稽古が始まって2週間半。
台本の3周目が終わり、動きが付け終わった。
ダンスの振付も完成。
後は、改良を加えながら、ひたすら繰り返すだけ。
本番は4月7日(土)・8日(日)の2日間4ステージ。
僕は2回見に行く予定です。

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8 1/2 [映画]

3月30日(金)
フェデリコ・フェリーニ監督『8 1/2』(1963年)WOWOWで鑑賞。

8   1/2 [Blu-ray]

8 1/2 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: Blu-ray


イタリアの温泉地。
グイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は43歳の映画監督。
医者の薦めで温泉治療にやってきたが、新作映画の準備が遅れているため、スタッフが次々と押しかけてくる。
一度書いた脚本は、友人の小説家にケチョンケチョンにされるが、書き直しは進まない。
別のホテルに泊めさせた愛人カルラ(サンドラ・ミーロ)も慰めにはならない。
妻ルイザ(アヌーク・エーメ)がやってきて、監視の目を光らせる。
美人女優のクラウディア(クラウディア・カルディナーレ)を何とか出演させたいが、役が思いつかない。
追いつめられたグイドの脳裏に、少年時代の思い出が次々と蘇る……。

これも30数年ぶりに鑑賞。
このタイトル、「はっかにぶんのいち」と読む。
フェリーニにとってこの映画、八と二分の一本目に当たるらしい。
二分の一というのは、他の監督と作ったオムニバス映画らしい。
大学時代、初めて見た時の衝撃は今でも覚えている。
「僕が作りたい芝居はこれだ!」と思った。
映画監督の現実と過去と妄想が目まぐるしく展開していく。
1963年にこんな映画を作ってしまったフェリーニは、天才としか言いようがない。
その後、この映画の影響を受けた作品がたくさん作られたのも当然。
今回見て、改めてテンポの速さと編集の鮮やかさに唸らされた。
『道』や『フェリーニのアマルコルド』も大好きだが、僕のフェリーニ作品のベストワンはこれ!

So-netブログがメンテナンス中だったので、更新がこんな時間になってしまいました。
今日も自宅に籠もって、新作のシノプシスを書いています。
今日の昼食、ふと思いついて、自分で豚肉のしょうが焼きを作ってみました。
でも、あまりおいしくなかったので、半分残してしまった。
あと半分は夕食の時にいただきます。
では、仕事の続きに戻ります。

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色彩デザイン・配色のルールを学べる本 [本]

3月29日(木)
柘植ヒロポン『色彩デザイン・配色のルールを学べる本』(ソシム)読了。

新人デザイナーのための色彩デザイン・配色のルールを学べる本

新人デザイナーのための色彩デザイン・配色のルールを学べる本

  • 作者: 柘植 ヒロポン
  • 出版社/メーカー: ソシム
  • 発売日: 2011/10/01
  • メディア: 単行本


グラフィックデザイナーの柘植ヒロポンが、色彩デザイン・配色のルールを解説する。

基本的なルールを丁寧に教えてくれるので、初心者の僕には非常にためになった。
様々なデザインの失敗例と、それを修正したものを並べ、なぜ、どのように修正したかを解説する。
これがもう、メチャクチャわかりやすい。
「トーン・イン・トーン配色」「カマイユ配色」「フォ・カマイユ配色」「トーナル配色」「レピテーション配色」なども知ることができた。
お薦めです。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』明石公演、本日無事に幕を下ろすことができました。
これにて、『夏への扉』は全ステージが終了。
ご来場くださった方々に厚く御礼申し上げます。
キャスト・スタッフの皆さんにもお礼が言いたい。
大好きな『夏への扉』をまた上演することができて、僕はとても幸せでした。
井俣平良さん、百花亜希さんと出会えたのもうれしい。
また別の芝居でご一緒できたら、と思います。
『夏への扉』で始まった、キャラメルボックスの33年目。
ダニエルのように、様々な扉を開けていきます!


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フェリーニのアマルコルド [映画]

3月29日(木)
フェデリコ・フェリーニ監督『フェリーニのアマルコルド』(1974年)WOWOWで鑑賞。

フェリーニのアマルコルド 4K修復版 [Blu-ray]

フェリーニのアマルコルド 4K修復版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: Blu-ray


1930年代、イタリア北部のリミニ地方のある小さな港町。
春一番が吹き、町には綿毛が舞っている。
町の広場に枯れ木や古い家具がうずたかく積み上げられ、てっぺんに冬の女神の人形が乗せられ、火が放たれる。
15歳のチッタ(ブルーノ・ザニン)は、父(アルマンド・ブランチャ)、母(プペラ・マッジョ)、おじいちゃん(G・ラニグロ)、おじさん、弟たちと暮らしている。
町一番の美人の娼婦グラディスカ(マガリ・ノエル)に憧れている。
豪華客船レックス号が沖合を通るという噂が流れ、町の人々は小舟に分乗して、海に漕ぎ出す……。

大学時代に見てから約35年ぶりに鑑賞。
フェデリコ・フェリーニ監督の自伝的映画で、少年時代を過ごした町の一年間を描く。
滑稽なエピソードの連発だが、そこから立ち上がってくるのは果てしないノスタルジー。
タイトルの『アマルコルド』とは、舞台になった地方の古語が訛ったもので、「私は覚えている」という意味。
それにしても、タイトルに「フェリーニの」と監督の名前がつくのは凄い。
『フェリーニのローマ』『フェリーニの道化師』という映画もあった。
他に思い浮かぶのは、チャップリンかキートンくらい。
偉大な監督の、愛すべき映画。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』明石公演の2日目。
今日がこの芝居の大千秋楽です。
関西方面にお住まいの方はぜひ明石市民会館へお越しください。
開演時間は1400です。
平日の昼間で申し訳ありませんが、ご都合のつく方はぜひ!

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フライヤーのデザイン [本]

3月28日(水)
市川水緒他『フライヤーのデザイン』(ビー・エヌ・エヌ新社)読了。

フライヤーのデザイン - 人を集めるチラシのアイデア

フライヤーのデザイン - 人を集めるチラシのアイデア

  • 作者: Mio Ichikawa; Keiko Kinebuchi
  • 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2014/01/27
  • メディア: ペーパーバック


エンタメやアートの様々なイベントのために作られたフライヤーを紹介する本。

デザインの優れたものはどうしてもアートっぽくなる。
カッコいいけど、ちょい地味めになる。
これがフライヤー作りの難しいところ。
それにしても、いつの間にか「チラシ」より「フライヤー」という言葉の方が使われるようになった。
そういう僕はいまだに「チラシ」を使っているが。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』明石公演。
昨日昼過ぎの新幹線で明石に移動。
本日1330より、明石市民会館アワーズホールで場当たり。
1700に終了したので、すぐに会館を出て、2200に帰宅しました。
わずか1泊2日の滞在でしたが、明石を堪能しました。
今朝0700に起きて、午前中、一人で市内を観光したのです。
明石城のある兵庫県立明石公園、明石駅と人丸前駅を結ぶ約2キロの「時の道」、東経135度の日本標準時子午線を示す「トンボの標識」、明石市立天文科学館(中には入れず)、大蔵海岸公園を回ってきました。
大蔵海岸公園では、すぐ近くに明石海峡大橋と淡路島が見えて、絶景でした。
天気に恵まれて、本当によかった。
19時からの本番はうまくいったかな?
明日は14時開演で、『夏への扉』の大千秋楽。
東京から成功を祈りたいと思います。

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アメリカン・バーニング [映画]

3月27日(火)
ユアン・マクレガー監督『アメリカン・バーニング』(2016年)WOWOWで鑑賞。

アメリカン・バーニング [DVD]

アメリカン・バーニング [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD


1960年代、アメリカ。
スウィード(ユアン・マクレガー)は高校時代、アメリカン・フットボールの選手として活躍。
州のミス・コンテストの女王ドーン(ジェニファー・コネリー)と結婚し、父が経営する手袋工場を継ぐ。
一人娘のメリー(ダコタ・ファニング)は吃音で、精神科医は美貌の母親との比較を避けるための戦略かもしれないと言う。
16歳になったメリーはベトナム反戦運動に加わり、近隣の郵便局の爆破事件の後、行方不明となる。
爆破事件では死者が出た。
はたしてメリーがやったのか……。

ピューリッツァー賞を受賞した小説の映画化で、ユアン・マクレガーの初監督作品。
ベトナム反戦運動の当事者の映画は今までにもあったが、その背後のファミリーを描いた映画はおそらく初めて。
娘は両親をブルジョアと罵り、否定する。
しかし、ノンポリの両親にはどうしていいかわからない。
ユアン・マクレガー演じる父親の苦悩に、ただただ胸が痛んだ。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』、今日から明石公演です。
前乗りしたキャスト・スタッフが朝から仕込み。
僕はこれから明石に向かいます。
久しぶりの関西、とても楽しみです。
それでは行ってきます。

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水声 [本]

3月26日(月)
川上弘美『水声』(文春文庫)読了。

水声 (文春文庫)

水声 (文春文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/07/06
  • メディア: 文庫


1996年、東京。
都は38歳で独身。
一つ下の37歳で独身の弟・陵と、かつて両親と住んでいた古い家で同居し始める。
母は10年前の1986年に亡くなった。
都と陵は既に独立して別に暮らしていたが、父も母の死を契機に、家を出た。
家はそれから10年間、無人だった。
子供の頃、都と陵は、母の実家の店の跡を継いだ武治さんから、父が実の父ではないと聞かされた。
父は母の兄なのだった。
しかし、二人はまるで夫婦のように暮らしていた。
そして、都もまた、弟の陵を特別な目で見ていた……。

川上弘美氏の本は35冊目。
読売文学賞受賞作。
タイトルは「すいせい」と読む。
奇妙な一家の35年にわたる歴史を描く。
途中、陵は地下鉄サリン事件に遭遇し、幸い無事だったものの、人生を狂わされてしまう。
まぎれもなく現代の東京を舞台にしているのだが、同時にまるでお伽話のようにも感じられる。
生活感が希薄なのだ。
しかし、それがまた非常に現代的だとも思う。
川上氏は僕の3つ上の1958年生まれ。
今年で60歳だが、いまだに進化し続けている。

昼過ぎ、埼玉県狭山市の病院へ、母のお見舞いに行ってきました。
妻と2人で。
母は2月中旬からずっと入院生活を続けてきましたが、ようやく明日、退院できることになったそうです。
よかったよかった。
顔色もすっかりよくなり、元の母に戻りました。
3人で話をしていたら、1時間後に上の弟が、さらに30分後に父がやってきました。
四人部屋の片隅が大混雑。
30分後に、僕と妻だけ先に引き上げました。
母からお土産にお茶とお菓子をもらいました。
お見舞いに行ったのにお土産をもらうなんて、おかしな話です。

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はじまりへの旅 [映画]

3月26日(月)
マット・ロス監督『はじまりへの旅』(2016年)WOWOWで鑑賞。

はじまりへの旅 [DVD]

はじまりへの旅 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


アメリカ、北西部。
父親ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)と子供たち6人のキャッシュ一家は、山奥で文明に触れることなく暮らしている。
電気なしで、自給自給。
一家全員で鹿を狩る。
が、子供たちはアスリート並みに鍛えられ、6カ国語が話せる。
18歳の長男ボゥドヴァンは父親に内緒でイエールなど6つの大学の試験を受け、すべて合格している。
ある日、心の病気で入院していた母親レスリーが自殺する。
レスリーの父はベンに対し、告別式に来たら警察に逮捕させる、と脅す。
ベンは諦めたが、子供たちは行きたいと主張。
キャンピングカーに改造したバスに乗って、一家は2400キロ南のニューメキシコに向かう……。

原題は『CAPTAIN FANTASTIC』。
こちらの方がインパクトがあるが、マーベルと誤解されるのを避けたのだろう。
キャッシュ一家はアメリカの現代文化を辛辣に批判する役割だが、極端すぎて現実感に欠ける。
父親は子供たちに権利章典を暗唱させているくせに、スーパーで集団万引きをさせる。
深夜、母親の墓を暴き、遺体を盗む。
監督はこれらを痛快と感じさせたいのだろうが、僕は眉をひそめただけだった。
アイディアがおもしろいだけに残念。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』、今日は移動日です。
明日からの明石公演に向けて、各人で移動。
しかし、僕の移動は明日で、今日は自宅で作業。
新作のシノプシスを書きます。
僕は去年の冬の『ティアーズライン』の明石公演には行けなかったので、とても楽しみ。
今日1日頑張って、後を追いかけます。

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