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何様 [本]

3月25日(日)
朝井リョウ『何様』(新潮社)読了。

何様

何様

  • 作者: 朝井 リョウ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/08/31
  • メディア: 単行本


神谷光太郎は高校3年。
友人の高田、隆也と3人で、1年の頃から校内ゲリラライブをやってきた。
曜日は必ず金曜で、場所は金ラス中庭。
1月のセンター試験が終わった後、3人は最後のライブを敢行する。
光太郎は以前から、御山大学に入学して、音楽サークルMUMCに入部すると公言してきた。
合格するには英語がちょっと厳しい。
そこで、英語が得意な荻島夕子に習うことにするが……。
短編6つを収録した短編集で、上記は一つ目の『水曜日の南階段はきれい』。

朝井リョウ氏の本はこれが12冊目。
『桐島、部活やめるってよ』や『何者』など、現代の若者の心理を描く路線の最新作。
標題作の『何様』は、企業の人事部の新人が就職試験の面接官をやる話で、『何者』に対する反歌のような小説。
僕はシンプルな『水曜日は南階段はきれい』が一番楽しめた。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』東京公演、本日無事に千秋楽の幕を下ろすことができました。
ご来場くださった皆さんに厚く御礼申し上げます。
千秋楽だけあって、客席は満員。
劇団員で育休中の温井摩耶、『おおきく振りかぶって』に出演してくれた加藤潤一君が見に来てくれました。
上演時間は2時間5分ちょっと。
やはり週末に向かって徐々に伸びていくようです。
が、芝居は非常に充実していました。
残るは明石公演の2ステージ。
最後まで頑張ります!

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テキサスの五人の仲間 [映画]

3月25日(日)
フィールダー・クック監督『テキサスの五人の仲間』(1966年)CSで鑑賞。

テキサスの五人の仲間 [DVD]

テキサスの五人の仲間 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 復刻シネマライブラリー
  • メディア: DVD


1896年、アメリカ西部。
ある町の酒場兼ホテルに、5人の大金持ちが集まってくる。
5人は年に一度、ここでポーカー・ゲームを開く。
集った面々は、葬儀屋のトロップ(チャールス・ビックフォード)、裁判の途中で法廷を抜け出してきた弁護士のヘイバーショウ(ケヴィン・マッカーシー)、娘の結婚式を中断して駆けつけたドラモンド(ジェイスン・ロバーズ)、牛買いのビュフォード、それにウィルコックス。
そこへ、旅の途中のメレディス(ヘンリー・フォンダ)と妻のメリー(ジョアン・ウッドワード)、息子のジャッキーがやってくる。
ポーカー狂のメレディスは、メリーが止めるのも聞かず、5人にゲームの見物をさせてほしいと頼み込む。
しかし、次第に見ているだけでは我慢できなくなり……。

これは傑作。
西部劇だが、撃ち合いは一切なしで、ひたすらポーカーゲームを描く。
それもそのはず、脚本は『ハスラー』を書いたシドニー・キャロル。
ギャンブルにのめり込む人を描かせたら、右に出る者はいないのだ。
ポーカーに目がなく、夫婦の財産に手を付け、全額すってしまうダメ男を、ヘンリー・フォンダが見事に演じている。
ジョアン・ウッドワード(実生活ではポール・ニューマンの奥さん)も美しい。
『ロッキー』でトレーナーの「ミッキー」役を演じた、バージェス・メレディスも医師役で出演。
声を大にして、「お薦めです」と言いたい。

今日はキャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』東京公演の千秋楽。
13時開演です。
僕も見届けるために、池袋サンシャイン劇場へ行きます。
それでは行ってきます!

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消滅 [本]

3月24日(土)
恩田陸『消滅』(中央公論新社)読了。

消滅 - VANISHING POINT

消滅 - VANISHING POINT

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/09/24
  • メディア: 単行本


羽田空港。
小津康久はマレーシアから3カ月ぶりに日本に帰国。
入国審査官が並んだブースの前の列に並ぶ。
と、突然、けたたましいサイレンが鳴り始める。
1分後には消えたが、状況に変化はなく、放送による説明もない。
が、入国審査官はブースを閉じた。
携帯電話も繋がらなくなった。
一体何が起きたのか?

恩田陸氏の本はこれが56冊目。
空港に居合わせた人々を同時並行で描いていくが、状況はなかなかわからない。
事件も展開しない。
ストーリーでなく、キャラクターを楽しむべきなのだろう。
単行本で523ページだが、ストーリーを描くだけなら、半分か三分の一で済んだはず。
おもしろいストーリーが読みたい僕には辛かった。

今日も自宅に籠もって、新作の構想。
今日で4日目、ようやく構成がまとまってきました。
でも、脚本に取りかかる前に、シノプシスを書かなくては。
シノプシスとは「あらすじ」のことですが、僕は細かく書くので、長い時は400字詰原稿用紙で40枚を越えることもあります。
でも、それだけ書くと、いざ脚本に取りかかった時、スムーズに筆が進む。
今回はどれくらいの長さになるかしら。
でも、書き始めるのは明後日から。
明日はキャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』東京公演の千秋楽。
当然、劇場に行きます。
まだ見てないという方、明日がラストチャンスです。
ぜひぜひ池袋サンシャイン劇場にお越しください。
開演時間は1300です!

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俺物語!! [映画]

3月24日(土)
河合勇人監督『俺物語!!』(2015年)WOWOWで鑑賞。

俺物語!!(通常版) [DVD]

俺物語!!(通常版) [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD


ある中学の卒業式。
剛田猛男(鈴木亮平)は好きだった女の子に告白に行くが、彼女は砂川誠(坂口健太郎)に告白し、振られていた。
砂川は猛男の幼馴染みで、マンションの隣の部屋に住んでいて、超イケメンだった。
2人は同じ高校に入学し、同じクラスになる。
ある朝、2人は街で、他校の女子・大和凛子(永野芽郁)が男に絡まれているところに出くわす。
猛男が追い払うと、翌日、凛子はケーキを作って、持ってくる。
猛男は凛子を好きになるが、凛子は砂川が好きだと気づく。
凛子の幸せのため、凛子を応援しようと猛男は決意する……。

河原和音原作、アルコ作画のマンガ『俺物語!!』の実写映画化。
何よりも、鈴木亮平がちゃんと「猛男」に見えることに驚嘆した。
彼はロバート・デ・ニーロばりに肉体改造することで有名らしい。
が、見た目だけでなく、キャラクターもしっかり似せていて、すばらしい演技力。
父・剛田豊を演じた寺脇康文、母・剛田ゆり子を演じた鈴木砂羽も凄い。
脚本・演出の質は高くないが、この3人が見られただけで、得した気分。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の本番10日目。
今日は昼の回に、大学2年の娘が見に行きます。
感想を聞くのが楽しみ。
『夏への扉』は残り3ステージ。
おかげさまで、ツイッターでは絶賛の嵐です。
まだという方はぜひ池袋サンシャイン劇場へお越しください。
お待ちしています。

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魔術師の視線 [本]

3月23日(金)
本多孝好『魔術師の視線』(新潮社)読了。

魔術師の視線

魔術師の視線

  • 作者: 本多 孝好
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/09/22
  • メディア: 単行本


楠瀬薫は元新聞記者で、今はビデオ・ジャーナリスト。
恵比寿にある「FINDERS」という会社に籍を置いて、活動している。
ある夜、自宅のアパートに帰ると、建物の前に少女が立っていた。
中学生の諏訪礼だった。
数年前、薫は小学生だった礼と関わりを持った。
礼は超能力少女として、テレビに出ていた。
薫は礼を取材し、超能力がイカサマであることをすっぱ抜いたのだ。
礼はストーカーに付きまとわれているので、助けてほしいと言う。
薫は礼を自宅に泊めることにするが……。

本多孝好氏の本はこれが10冊目。
なんと、女性ビデオ・ジャーナリストを主人公にした、ハードボイルド・ミステリだった。
はたして礼は本当に超能力が使えるのか?
その答えが気になって、379ページを一気に読んだ。
ストーリーが複雑で少々難しかったが、楽しめた。

昼過ぎ、地元の図書館に行ってきました。
2週間に1度行って、7~10冊借りてきます。
今日は8冊借りてきました。
僕はほぼ1日1冊読むので、2週間で14冊。
買う本より、図書館で借りる本の方がやや多い。
去年は217冊借りました。
その図書館で最も本を借りているのはおそらく僕だと思います。
賞品でも出ればうれしいのですが。

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ラ・ラ・ランド [映画]

3月23日(金)
デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』(2016年)WOWOWで鑑賞。

ラ・ラ・ランド スタンダード・エディション [Blu-ray]

ラ・ラ・ランド スタンダード・エディション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray


アメリカ、ロサンゼルス。
ミア(エマ・ストーン)は女優志望で、3人の友人とシェアハウスしている。
映画スタジオのカフェで働きながら、オーディションを受け続けているが、落ちてばかり。
ある夜、バーでピアノを弾くセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。
彼は、自分の店を持ち、そこでジャズを演奏するのが夢だった。
2人はあっという間に恋に落ちる……。

エマ・ストーンがアカデミー主演女優賞を受賞した映画。
作品賞の有力候補でもあったが、そちらは『ムーンライト』に惜敗した。
ミュージカルかと思っていたが、意外と歌数が少なくてビックリ。
エマ・ストーンの可愛さと、映像センスの良さがみどころの映画。
ライアン・ゴズリングが桟橋で老夫婦と踊るシーンが一番印象に残った。

高2の息子と妻が、キャラメルボックスの稽古場へ行きました。
息子の芝居で使う小道具を、キャラメルボックスの倉庫から借りるために。
何しろ32年の歴史があるので、倉庫自体はそれほど広くないものの、いろんなものがあります。
他劇団もしばしば借りに来ます。
稽古場も、キャラメルボックスが使っていない時は、他劇団が入る。
今も、某劇団が稽古中です。
それでは、僕も新作の執筆(今はまだ構想の段階)に取りかかるとしますか。


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この写真がすごい2 [本]

3月22日(木)
大竹昭子『この写真がすごい2』(朝日出版社)読了。

この写真がすごい2

この写真がすごい2

  • 作者: 大竹 昭子
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2014/05/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


作家・大竹昭子が「すごい!」と思った写真70点を紹介する。

タイトルとカメラマンの名前を伏せて、写真とそれについての文章のみで紹介する。
おかげで、まずは写真だけを見て、自分で考えることができた。
(タイトルとカメラマンの名前は巻末にまとめて書かれている)
1冊目は2008年に出版されたので、この本はそれ以降に撮られたものが多い。
「すごい」とは行かないまでも、「おもしろい」と思った写真はいくつもあった。
大橋仁『そこにすわろうとおもう』は、裸の男女30人以上がこちらに向かって走ってくる写真。
エロチシズムは皆無で、ちょっと怖い。
絵画ではこの怖さは出せない気がする。
写真でしか表現できないものをいろいろ考えさせられた。

僕はいまだに親指シフトで文字を打っているのですが、先日、キイボードに水をこぼし、壊してしまいました。
そのせいで、「そ」の字が打てなくなりました。
今、打ったじゃないか、と思った方、違うんです。
もともとある文書の「そ」の字を単語登録したんです。
「さ」の変換で出るように。
問題は「構想」など、単語の中に「そ」の字がある場合。
「こうそう」と打てないので、「構え」「想い」と分割して打った後、「え」「い」を削除しています。
あー、めんどくさい!
これから新作を書かなきゃいけないのに、本当に困りました。
親指シフトのキイボード、どこかで安く売ってないですかね?

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ムーンライト [映画]

3月22日(木)
バリー・ジェンキンズ監督『ムーンライト』(2016年)WOWOWで鑑賞。

ムーンライト スタンダード・エディション [Blu-ray]

ムーンライト スタンダード・エディション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


アメリカ、フロリダ。
シャロン(アレックス・ヒバート)は、学校で「リトル」と呼ばれ、イジメを受けている。
ある日、同級生に追いかけられ、廃屋に隠れる。
そこは、麻薬の売人がのフアン(マハーシャラ・アリ)が麻薬を隠しておく場所だった。
フアンはシャロンを家に連れて帰り、恋人のテレサ(ジャネール・モネイ)に食事を作らせる。
シャロンは母親のポーラ(ナオミ・ハリス)と二人暮らし。
ポーラは麻薬中毒の売春婦だった。
学校でシャロンに話しかけてれるのは、同級生のケヴィンだけで、彼はシャロンを「ブラック」と呼んだ……。

アカデミー作品賞受賞作。
3章に分かれていて、それぞれの章題は「リトル」「シャロン」「ブラック」。
主人公のシャロンは章ごとに成長し、そのたびに演じる俳優が変わる。
シャロンは次第に自分がゲイであることを自覚していく。
他人とうまくコミュニケーションが取れないシャロンの孤独が胸を打つ。
ストーリーに起伏がないため、やや単調なのが残念だった。

昨日、高2の息子が『夏への扉』を見てきました。
脚本・演出・演技・スタッフワーク、すべてのバランスがよく、完成度が高い、と言っていました。
役者では原田樹里を絶賛。
若手では特に竹鼻優太がよかったそうです。
一緒に行った、普段は演劇を見ない友人も「おもしろかった」と言っていたとか。
息子の批評は基本的に辛口なので、ホッと安心しました。
自分も演出をするようになり、僕の苦労が少しわかったのかもしれません。
息子のが演出する芝居、とても楽しみです。

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世界遊園地大全 [本]

3月21日(水)
グラフィック社編集部『世界遊園地大全』(グラフィック社)読了。

世界遊園地大全 想像を超える、世界の楽しい遊園地

世界遊園地大全 想像を超える、世界の楽しい遊園地

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2016/07/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


世界各地の遊園地・テーマパーク47を紹介する。

遊園地・テーマパークというと、私たち日本人はすぐにディズニーランドを思い浮かべてしまう。
が、それは日本がアメリカ文化の強い影響下にあるからで、多くの国にはその国独自の遊園地・テーマパークがある。
日本にも富士急ハイランドがあるように。
イギリスのディッガーランドは建設用重機のテーマパークで、来園者は免許がなくても、パワーショベルで穴が掘れる。
アメリカのグレンウッド・キャバーンズ・アドベンチャーパークはコロラドの標高2200メートルの山の上にあり、コースターは崖から空中に飛び出している。
ドイツのヴンダーラント・カルカーは、建設されただけで稼働しなかった原子力発電所の建物を利用して作られた。
ルーマニアのサリーナ・トゥルダは、1932年に閉山した地下岩塩坑に作れた遊園地で、最深部は地上から400メートル。
などなど、興味深い遊園地・テーマパークがいっぱい。
お薦めです。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の本番7日目。
13時の回の後は、16時からガレージセール。
妻の伊藤ひろみがお手伝いに行ってきました。
おかげさまで大変な賑わいだったそうで、ホッとしました。
『夏への扉』東京公演も残りわずか4日。
まだ見てないという方は、ぜひぜひ池袋サンシャイン劇場にお越しください。
お待ちしています。

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ハクソー・リッジ [映画]

3月21日(水)
メル・ギブゾン監督『ハクソー・リッジ』(2016年)WOWOWで鑑賞。

「ハクソー・リッジ」スタンダードエディション [DVD]

「ハクソー・リッジ」スタンダードエディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD


アメリカ、ヴァージニア州の田舎町。
デズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は父・母・弟と4人暮らし。
父トム(ヒューゴ・ウィーヴィング)は第1次世界大戦で心に傷を負い、酒浸りの生活で、母バーサ(レイチェル・グリフィス)に暴力を振るった。
デズモンドは病院で看護師のドロシー(テリーサ・パーマー)に一目惚れし、積極的にアタックして、恋人同士となる。
1945年、デズモンドは父やドロシーの反対を押し切り、兵役に志願。
グローヴァー大尉(サム・ワーシントン)の部隊に配属され、ハウエル軍曹(ヴィンス・ヴォーン)から厳しい訓練を受ける。
ところが、デズモンドは衛生兵になりたいと言って、武器を持つことを拒否。
軍法会議にかけられることになってしまう……。

実話に基づいた映画。
1945年5月、沖縄のハクソー・リッジで、デズモンド・ドスは武器を持たずに、敵味方合わせて75人の命を救い、勲章を受ける。
このデズモンド・ドスという人物が何とも魅力的で、アンドリュー・ガーフィールドの演技も見事。
テリーサ・パーマーも美しい。
戦闘シーンは、ここまで残虐にしなくても、と思ったが、非常に見応えのある2時間19分だった。
お薦めです。

今日から自宅に籠もって、脚本の執筆。
キャラメルボックス2018サマーツアーの新作です。
中身については情報公開日をお待ちください。
キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』は今日が本番7日目。
高2の息子が見に行きます。
後で感想を聞くのが楽しみ。
それでは作業を開始します。

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