SSブログ

そして、バトンは渡された [本]

9月20日(木)
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文藝春秋)読了。

そして、バトンは渡された

そして、バトンは渡された

  • 作者: 瀬尾まいこ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


森宮優子は17歳の高校生。
優子には父親が3人、母親が2人いた。
家族の形態が17年間で7回も変わった。
が、全然不幸じゃなかった。
今は一流会社に勤める森宮さんと2人暮らし。
森宮さんは40歳独身で、優子の一番の父親になろうと孤軍奮闘していた……。

瀬尾まいこ氏の本はこれが15冊目。
設定の独創性に驚嘆したが、中身もなかなかのおもしろさ。
前作の『君が夏を走らせる』と言い、いつの間にこんな凄い作家になってしまったのか。
今、次回作が最も楽しみな作家だ。
お薦めです。

今日は14時より、キャラメルボックス2018グリーティングシアター『ながれぼしのきもち』を見てきました。
9月12日(水)のゲネプロ、プレビュー以来でしたが、大きく進化していて、驚きました。
物凄くおもしろくなっていた!
お客さんが連日大入りなのも当然だと思いました。
これを見逃す手はありませんぜ。
公演は9月24日(月)まで。
未見の方は急いで中野のザ・ポケットへGOだ!
nice!(1) 
共通テーマ:演劇

PARKS [映画]

9月20日(木)
瀬田なつき監督『PARKS』(2017年)WOWOWで鑑賞。

PARKS パークス [Blu-ray]

PARKS パークス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray


純(橋本愛)は大学4年生で、吉祥寺・井の頭公園の脇に建つアパートに住んでいる。
恋人に振られ、大学から留年の通知が届く。
単位を落とした井上教授(佐野史郎)に「見逃してほしい」と頼みに行くと、「1週間以内にレポートを提出せよ」とのこと。
アパートに戻ると、見知らぬ高校生のハル(永野芽郁)が訪ねてくる。
ハルは亡くなった父親・晋平(森岡龍)についての小説を書こうとしていたが、晋平の学生時代の恋人・佐知子(石橋静河)の手紙を読み、彼女が50年前に住んでいたアパートを訪ねてきたのだ。
ゼミのレポートの題材になるかもしれないと思った純は、ハルと一緒に佐知子を探し始める。
が、佐知子の家に行くと、孫のトキオ(染谷将太)が、「おばあちゃんは1週間前に脳梗塞でなくなった」と言う……。

2017年5月に開園100周年を迎えた東京・井の頭恩賜公園を舞台にした青春群像劇。
監督・脚本は『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の瀬田なつき。
撮影は『ディストラクション・ベイビーズ』の佐々木靖之。
主役は井の頭公園なので、さすがに美しく撮られていた。
吉祥寺が「住みたい街」ナンバーワンになるのもよくわかる。
それにしても、染谷将太君は上手だなあ。

今日はこれから、キャラメルボックス2018グリーティングシアター『ながれぼしのきもち』を見に行きます。
先週水曜のプレビュー以来なので、とっても楽しみ!
14時開演なので、急がなければなりません。
それでは行ってきます。

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

SIGN サインの真価 [本]

9月19日(水)
渡辺憲一『SIGN サインの真価』(六曜社)読了。



サイングラフィックス専門のクリエイティブ・カンパニー、株式会社テイ・グラバーが、30周年を記念して刊行したベスト作品集。

建物内の様々な標示をデザインするのが、サイングラフィックス。
この本で取り上げられたのは、
〇ハウステンボス
〇スパリゾートハワイアンズ
〇沖縄ナハナ・ホテル&スパ
〇ホテル ザ・ビー赤坂
〇アクロス福岡
〇秩父市歴史文化伝承館
〇昭和大学病院
〇早稲田大学 小野梓記念館
などなど。
建物における標示物の重要性がよくわかった。
トイレの標示も、デザイン一つでカッコよく、オシャレになる。
様々な建物のトイレ標示を比較するのもおもしろかった。

キャラメルボックス2018グリーティングシアター『ながれぼしのきもち』東京公演、今日を終えて、残り4日となりました。
明日は14時の回と19時の回。
当日券、19時の回はたくさん出るようです。
やっぱり、昼夜2ステージの日は、昼の回にお客さんが集中するんですよね。
だからこそ、狙い目です。
ぜひぜひ中野ポケットスクエアのザ・ポケットにお越しください。
お待ちしています。

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

ミックス。 [映画]

9月19日(水)
石川淳一監督『ミックス。』(2017年)WOWOWで鑑賞。

ミックス。 通常版DVD

ミックス。 通常版DVD

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


神奈川。
富田多満子(新垣結衣)は子供の頃、卓球場を経営する母・華子(真木よう子)のスパルタ教育により、「天才卓球少女」として有名になった。
が、母の死後、大嫌いだった卓球をやめ、普通の青春を過ごし、OLになった。
ある日、会社の卓球部に有名選手の江島(瀬戸康史)が入ってくる。
多満子は江島と付き合い始めるが、卓球をやっていたことはどうしても言えなかった。
そろそろ結婚かと思い始めた頃、今度は女性の有名選手・愛莉(永野芽郁)が入ってくる。
江島が愛莉と浮気しているのを目撃した多満子は、会社を辞めて、田舎へ帰る。
実家に向かうの電車の中で、不審な男(瑛太)に出会う……。

一言で言えば、新垣結衣主演のアイドル映画。
真木よう子、瑛太、広末涼子、遠藤憲一、田中美佐子、小日向文世、蒼井優などの豪華キャストを集めた上に、有名俳優やホンモノの卓球選手がワンポイントで出演して、華を添えた。
新垣結衣が目当てで見たのだが、残念ながら、卓球をする姿がどうしてもうまく見えず……。
一番印象に残ったのは、中華料理店の態度の悪い奥さんを演じた、蒼井優。
やっぱ、この人、うまいわー。

今日は12時より、キャラメルボックス俳優教室の授業。
昨日は35分も遅刻したので、今日は35分前に稽古場に行きました。
台本練習は、昨日配布した、『アローン・アゲイン』7・8場から。
じっくり半立ち稽古をした後、2・3場の発表。
たった一日しか経ってないのに、昨日より断然よくなっていて、驚きました。
突然ですが、10月20日(土)に都内でワークショップを行うことになりました。
「夢ジョブ」さんというところの主催で、定員12名で、5時間のワークショップ+1時間の質疑応答。
詳細は、以下にアクセスしてください。
URL
https://yumejob.jp/recentarticles/post-5403
ご応募をお待ちしています。

nice!(0) 
共通テーマ:演劇

表現するときめきとよろこびを [本]

9月18日(火)
坂井清成『表現するときめきとよろこびを』(子どもの未来社)読了。

表現するときめきとよろこびを ~「朗読」から「語り」へ

表現するときめきとよろこびを ~「朗読」から「語り」へ

  • 作者: 坂井 清成
  • 出版社/メーカー: 子どもの未来社
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


音声表現学苑代表の坂井清成が、「語り」の理論を解説する。

「語り」は「朗読」をより劇的にした音声表現。
僕が北千住のシアター1010で行っている「ドラマ・リーディング教室」ときわめて近い。
なので、この本に書いていることは非常に参考になった。
坂井氏は実際に文学作品を取り上げ、その「語り方」を解説する。
取り上げられたのは、
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
新美南吉『ごんぎつね』
芥川龍之介『鼻』『羅生門』『雛』『地獄変』
太宰治『女生徒』『ロマネスク』『駈込み訴え』
中嶋敦『山月記』
などなど。
CDがおまけでついていて、坂井氏本人が例文を「語って」いる。
その勇気と自信に脱帽。

『新感染』、妻・娘・息子も好評でした。
WOWOWで放送されたものを録画したので、いつでも見られる。
僕はいつも1人で見ますが、他の3人は一緒に見たりしているようです。
1本の映画について、家族4人で話し合うのはとても楽しい。
ちなみに、『ムーンライト』『ドリーム』も好評でした。
不評だったのは……
ここには書かないことにします。



nice!(3) 
共通テーマ:演劇

新感染 ファイナル・エクスプレス [映画]

5月18日(火)
ヨン・サンホ監督『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)WOWOWで鑑賞。

新感染 ファイナル・エクスプレス [Blu-ray]

新感染 ファイナル・エクスプレス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • メディア: Blu-ray


韓国ソウル。
ファンド・マネージャーのソグ(コン・ユ)は、小学生の娘・スアン(キム・スアン)とともに、プサン行きの高速鉄道KTXに乗る。
プサンに住む元妻に会いに行くのだ。
発車直前、車内に血だらけの女が乗ってくる。
女が女性乗務員に噛みつくと、女性乗務員も乗客に噛み付き始める。
最初の女は未知のウィルスの感染者で、ウィルスは車内に爆発的に広がっていく。
車内はパニックになり、ソグとスアンも感染者がいない車両へと走るが……。

評判通りのおもしろさ。
とにかく脚本がよくできていて、パニックものの定石をすべて押さえた上に、さらにサプライズの連続。
韓国映画に詳しくないので、俳優の名前はわからないが、皆さん、名演技で文句なし。
大きな声で「よくできました!」と叫びたい。
お薦めです。

なぜか今日は月曜だと勘違いしていて、12時からキャラメルボックス俳優教室の授業があることに気付いたのが1130!
大急ぎで家を飛び出して、稽古場に到着したのが、1235!
なんと35分も遅刻してしまいました。
16年やってきて、こんな大遅刻は初めて。
生徒たちに謝って、またまた大急ぎで本日のメニューをこなしました。
老化現象でしょうか?

nice!(1) 
共通テーマ:演劇

ウィンター家の少女 [本]

9月17日(月)
キャロル・オコンネル『ウィンター家の少女』(創元推理文庫)読了。

ウィンター家の少女 (創元推理文庫)

ウィンター家の少女 (創元推理文庫)

  • 作者: キャロル・オコンネル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/03/12
  • メディア: 文庫


ニューヨーク。
ウィンター家の屋敷で殺人事件が発生。
殺されたのは、屋敷に侵入した男で、連続殺人事件の犯人だった。
その時、屋敷内には、女性が2人いた。
その1人は、58年前にウィンター家で起きた大量殺人事件で行方不明になっていた、レッド・ウィンターだった!
ニューヨーク市警ソーホー署の刑事キャシー・マロリーは、相棒のライカーと捜査に乗り出す……。

キャロル・オコンネルの本を読むのはこれが3冊目。
キャシー・マロリーのシリーズの8作目だが、僕がこのシリーズを読むのは初めて。
読みにくくて読みにくくて、最初の70ページで挫折し、もう一度初めから読み直した。
490ページが3日かかった。
ラスト、どんでん返しが見事に決まったが、レッド・ウィンターの人生があまりにも悲惨で、非常に後味が悪かった。
しかし、美貌で非情なヒロイン、キャシー・マロリーは目茶苦茶カッコよかった。
1作目から読んでみようかな。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』、本日、東京公演千秋楽でした。
原作者のひぐさアサさんが見に来てくださいました。
貴重なアドバイスをいただいたので、大阪公演で活かしていきたいと思います。
18時から打ち上げ。
大入り配りは2月の1本目と同じく、僕が担当しました。
気持ちよく乾杯できて、本当によかった。
東京公演にご来場くださった皆さんに厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
大阪公演も頑張るで!

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

デザインが奇跡を起こす [本]

9月16日(日)
水谷孝次『デザインが奇跡を起こす』(PHP研究所)読了。

デザインが奇跡を起こす

デザインが奇跡を起こす

  • 作者: 水谷 孝次
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/01/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


1951年生まれのアートディレクター、グラフィックデザイナーの水谷孝次が、半生を振り返る。

水谷孝次氏は広告ポスターのエキパートで、世界中の賞を総なめ。
世界中の子供たちの笑顔の写真を使った「MERRY PROJECT」で、2005年の愛知万博、2008年の北京オリンピック開会式に参加した。
とにかくやたらと熱い人であることが、文章から伝わってくる。
僕より10歳上の人がこんなに活躍しているのだから、自分も頑張ろうと思った。

今日は昨日と同じく13時から、西葛西の東京放送芸術&映画俳優専門学校のスペシャル公演『ブリザード・ミュージック』の稽古。
6・7・8場の動き付けをやりました。
この3場はどれも長いため、19時までの6時間で付け終わるのは不可能、でもできるところまでやろうと頑張ったところ、19時にギリギリに何とか完成!
役者たちがテキパキ動き、チャッチャと覚えてくれたおかげです。
まあ、あくまでも動きが付いただけで、芝居はまだまだなのですが。
明日から始まる週は、3年生の中間公演『ウエストサイド・ストーリー』があるので、次の稽古は10日後。
その間、忘れないといいのですが。

nice!(3) 
共通テーマ:演劇

等伯(下) [本]

9月15日(土)
安部龍太郎『等伯(下)』(日本経済新聞出版社)読了。

等伯 下 (文春文庫)

等伯 下 (文春文庫)

  • 作者: 安部 龍太郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/09/02
  • メディア: 文庫


1585年9月、京都。
長谷川信春(後の等伯)は了頓図子で絵入りの扇子を製造販売する絵屋「能登屋」を開業する。
店はすぐに繁盛。
並行して、絵師としても徐々に頭角を現していく。
息子の久蔵も成長し、絵師としての腕を上げてきた。
が、狩野派の総帥・永徳は、信春を目の敵にして、何度も妨害してきた。
その上、久蔵が永徳の絵に心酔し、永徳の弟子になってしまう……。

これはやはり傑作だった。
等伯は長谷川派のリーダーとして、一絵師として、父親として、男として、もがき苦しむ。
そんな彼の前に最後に立ちはだかったのが、豊臣秀吉だった。
クライマックスの対決は圧倒的。
小説は等伯の死の直前で終わる。
最後まで偉大な人物になりきれなかったのが、かえって現実味があって、おもしろかった。
強くお薦めします。

今日は13時により、西葛西の東京放送芸術&映画俳優専門学校のスペシャル公演『ブリザード・ミュージック』の稽古。
3・4・5場の動き付けをしました。
動き付けは今日が二度目なのに、最初はなかなか覚えてくれず、苦労しました。
が、徐々に慣れてきて、スピードもアップ。
何とか予定の5場まで付けることができました。
時間が40分余っていたので、3~5場を通して、終わりました。
明日はこの続き。
何とか8場までつけてしまいたいと思っています。
頑張るぞ!

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

パーソナル・インパクト [本]

9月15日(金)
マーティン・ニューマン『パーソナル・インパクト』(ソル・メディア)読了。

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

  • 作者: マーティン・ニューマン
  • 出版社/メーカー: ソル・メディア
  • 発売日: 2014/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


イギリスを拠点に活躍するプレゼンテーションコーチのマーティン・ニューマンが、印象の演出術を解説する。

2013年、9月7日、ブエノスアイレスで行われた、国際オリンピック総会での最終プレゼンテーションで、東京オリンピック招致のプレゼンターたちをコーチしたのがこの人。
イギリスの王室や首相もコーチしているらしい。
立ち方、手の使い方、視線の配り方、笑顔の作り方、声の出し方など、丁寧な解説がとても役に立つ。
役者にもきっとためになる。
お薦めです。

今日は11時から、妻と二人で上野の東京都美術館へ行き、『藤田嗣治展』を見てきました。
長生きした藤田は次々と作風を変えていくので、まさに波瀾万丈の絵画展。
中高年の方々で非常に混雑していたけど、思いっきり楽しみました!
アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の本番8日目、9ステージ目。
岡内美喜子、石森美咲、水谷友香梨らが見に来てくれました。
上演時間は2時間09分前後に固まってきました。
今日もキリッと締まった芝居で、とてもおもしろかった。
東京公演は残り3日目、いよいよラストスパートです。
まだ見てないという方は、ぜひぜひ池袋サンシャイン劇場へお越しください。
お待ちしています。

nice!(2) 
共通テーマ:演劇