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理想の結婚 [映画]

3月27日(水)
オリヴァー・パーカー監督『理想の結婚』(1999年)GYA0で鑑賞。

理想の結婚 [Blu-ray]

理想の結婚 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピーエム
  • メディア: Blu-ray



1895年、ロンドン。
政治家のロバート(ジェレミー・ノーザム)は、親友の貴族アーサー(ルパート・エヴェレット)に勝って、美しいガートルート(ケイト・ブランシェット)と結婚した。
そこへ、ウィーンからチーヴリー夫人(ジュリアン・ムーア)が帰国。
ロバートに対して、自分が投資している運河建設に協力しなければ、過去の秘密をバラすと脅迫する。
ロバートはガートルートに隠れて、アーサーに助けを求める。
アーサーはかつて、チーヴリー夫人と婚約していたことがあった……。

オスカー・ワイルドの戯曲『理想の夫』の映画化。
確かに舞台劇らしく、室内での会話が中心。
となると演技力が必要になるが、ケイト・ブラッシェットを初めとして、文句ナシ。
しかし、ラストの話のまとめ方は少々強引で、ドラマとしてはイマイチ。
ライトなコメディとして楽しむべきなのだろう。
それにしても、ジュリアン・ムーアの悪女ぶりは堂に入っていて、お見事だった。

キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』池袋公演の本番5日目。
今日は14時と19時の2ステージ。
平日なので、どちらのステージにもショートストーリーズが付きます。
14時はA、19時はB。
僕は今日も朝10時から劇団4ドル50セントの集中レッスンなので、終わってから駆け付けます。
皆様のご来場を心よりお待ちしています。

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二十一世紀最初の戯曲集 [本]

3月26日(火)
野田秀樹『二十一世紀最初の戯曲集』(新潮社)読了。

二十一世紀最初の戯曲集

二十一世紀最初の戯曲集

  • 作者: 野田 秀樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04/01
  • メディア: 単行本


野田秀樹の戯曲集で、収録作品は『農業少女』『2001人芝居』『売り言葉』の3本。

『農業少女』は2000年9月の初演で、深津絵里、松尾スズキ、明星真由美、野田秀樹が出演。
『2001人芝居(にせんひとりしばい)』は2001年3月の初演で、野田秀樹が出演。
『売り言葉』は2002年2月の初演で、大竹しのぶが出演。
演出はもちろんすべて野田秀樹氏。
僕は3本とも未見。
戯曲を読むだけでは、そのおもしろさはよくわからなかった。

今日は1000より、劇団4ドル50セントの集中レッスンの4日目。
1300に終わって、池袋に移動して、サンシャインシティの屋上の公園で日向ぼっこをしながらお昼のパンを食べました。
1930より、キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』の本番4日目、5ステージ目。
かつ、開演前に上演する5分間の短編演劇「ショートストーリーズB」の初日。
大きなミスもなく、無事に初日の幕を開けることができました。
本編の出来も上々。
終演後の楽屋には、福澤朗さん、扉座の横内謙介さん、柿喰う客の七味まゆ味さんが登場。
福澤さんがたくさん褒めてくださったので、とてもうれしかった。
もっと頑張るぞと思いました。

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ねむり [本]

3月26日(火)
村上春樹『ねむり』(新潮社)読了。

ねむり

ねむり

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/11/30
  • メディア: ハードカバー


「私」は主婦で、歯科医の夫、小学生の息子と3人暮らし。
ある日突然、眠れなくなり、今日で17日を迎えた。
眠れなくなった最初の日、「私」は金縛りに会った。
老人が現れ、「私」の足に水を注ぎ続けた。
金縛りが解けると、「私」はブランデーを飲み、『アンナ・カレーニナ』を読み始めた。
それから毎晩、『アンナ・カレーニナ』を読み続けている……。

村上春樹氏の本はこれが78冊目。
1989年に発表された『眠り』を、ドイツのデュモン社がイラスト付きで出版することになり、村上氏が全面的に改稿した。
その後、日本でも出版することになり、タイトルを『ねむり』と変更した。
というわけで、この本もカット・メンシック氏のイラストつき。

今日はキャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』の本番4日目。
1930開演です。
平日のステージでは、開演前に「ショートストーリーズ」と題した、5分間の短編演劇を上演しています。
ショートストーリーズはAとBの二種類あって、今日はBの初日。
僕も劇場へ行って、Bの初日に立ち会う予定です。
その前に、劇団4ドル50セントの集中レッスンがありますが。
今日の集中レッスンは10時からなので、もう出かけなければなりません。
というわけで、行ってきます!

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しあわせな人生の選択 [映画]

3月25日(月)
セスク・ガイ監督『幸せな人生の選択』(2015年)WOWOWで鑑賞。

しあわせな人生の選択 [DVD]

しあわせな人生の選択 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • メディア: DVD


スペイン。
カナダ在住のトマス(ハビエル・カマラ)が、友人のフリアン(リカルド・ダリン)に会いにやってくる。
フリアンの従妹のパウラ(ドロレス・フォンシ)から、フリアンが肺がんになったとの知らせを受けたのだ。
フリアンは手術や入院を拒否し、舞台俳優の仕事を続けながら、死ぬ日を待っていた。
トマスが4日滞在できると言うと、フリアンは自分のアパートに泊まることを勧めた。
フリアンは愛犬のトルーマンの新しい飼い主を探していた。
フリアンとトマスはトルーマンを連れて、候補者の家に向かう……。

大学3年の娘に薦められて、全く知らない映画だったが、見てみた。
結果は大当たり。
スペインのアカデミー賞であるゴヤ賞を5部門も受賞した(そのうちの一つは作品賞)名作だった。
死にゆく男とその友人が一緒に過ごした4日間。
胸に染みる映画だった。
アムステルダムに留学している息子に会いに行く場面は、涙ナシでは見られなかった。
原題は『TRUMAN』。
犬の名前がタイトルになった理由は、ラストシーンでわかる。
お薦めです。

劇団4ドル50セントの集中レッスンの3日目。
今日のメニューは、発声練習、二人語り、インタビューのエチュード、台本練習。
二人語りとは、以前は二人組朗読と呼んでいたメニューで、小説や童話などの文章を二人でお客さんに語りかけるという内容。
今日のテキストは、宮沢賢治『注文の多い料理店』。
今日が3回目だったので、みんな大分上達し、声も大きくなりました。
が、次のインタビューのエチュードでまたガクンと小さくなった。
みんなエチュードをやるのは生まれて初めて、慎重になったようです。
エチュードは、キャラメルボックスの俳優教室ではやっていますが、ワークショップは時間がないので滅多にやらない。
しかし、今回は11日もあるので、やってみました。
今日はダメでしたが、繰り返しやって慣れれば、きっとよくなる。
当然、明日もやるつもりです。

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それはまた別の話 [本]

3月25日(月)
和田誠+三谷幸喜『それはまた別の話』(文藝春秋)読了。

それはまた別の話 (文春文庫)

それはまた別の話 (文春文庫)

  • 作者: 和田 誠
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/02/01
  • メディア: 文庫


イラストレーターの和田誠と、脚本家の三谷幸喜が、映画12本について語り合った対談集。

取り上げられた映画は、
『十二人の怒れる男』
『アパートの鍵貸します』
『舞踏会の手帖』
『フランケンシュタイン』
『ダイ・ハード』
『絶壁の彼方に』
『バンド・ワゴン』
『素晴らしき哉、人生!』
『トイ・ストーリー』
『恐怖の報酬』
『エイリアン』
『裏窓』
僕は『絶壁の彼方に』だけ未見。
対談に当たって、お二人とも各映画を見直しているため、非常に細かい点についてまで語り合っていて、とてもおもしろかった。
それにしても、お二人の映画の知識は凄い。
和田氏の映画好きは有名で、だから基本的に三谷氏が聞き手なのだが、その三谷氏もムチャクチャ詳しい。
三谷氏は僕と同い年だが、この本が出版された時点で、36歳。
36歳でこの知識量とは、尊敬せざるを得ない。
12本の中に『トイ・ストーリー』を入れてくれたのもうれしかった。

上記の本のあとがきで、三谷氏が中学生の頃から和田氏のファンだったと知りました。
僕は高校時代、つかこうへい事務所の公演のチラシで、和田氏のイラストと出会いました。
そのセンスの良さにシビレました。
角川文庫の『不思議な国のアリス』のイラストも和田氏が描いていて、これがまたすばらしかった。
今でも本棚にあります。

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タイムトラベラー [映画]

3月25日(月)
ディエゴ・ハリヴィス監督『タイムトラベラー』(2017年)WOWOWで鑑賞。

タイムトラベラー [DVD]

タイムトラベラー [DVD]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • メディア: DVD


科学者のヘレン(リンジー・フォンセカ)は同じ科学者の夫アレックス(ザック・エイヴァリー)を事故で亡くす。
ある日、ふと意識を失い、気付くと一週間経っていることに気付く。
意識を失っていた間に何が起きたか調べる始めるが、家にいる時、突然電話がかかってきて、「逃げて!」と告げる。
窓の外を見ると、見知らぬ男が家に近付いていた。
ヘレンは受話器を持ったまま、裏口から出る……。

以下ネタバレ。
夫を殺した人間に復讐を果たしたヘレンが、自分のしたことを後悔し、タイムラベルして過去へ行き、自分の犯行を阻止しようとする。
というのが真相らしいが、辻褄が合うとはとても思えない。
ヒロイン役のリンジー・フォンセカが魅力的だっただけに、残念。

今日も12時から、劇団4ドル50セントの集中レッスン。
メニューは発声練習、二人組朗読、台本練習。
台本練習のテキストは、私が書いた『不思議なクリスマスのつくりかた』を使用しています。
20歳の時に書いたので、もう38年も前の作品ですが、ワークショップではとても使いやすい。
エレベーターに閉じ込められた、見ず知らずの7人の男女というシチュエーションが、初心者にとって演じやすいのだと思います。
でも、38年も前に書かれたので、誰も携帯電話を持ってない。
これだけはちょっと変。
まあ、気にせずにやってますが。

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つい話したくなる世界のなぞなぞ [本]

3月24日(日)
のり・たまみ『つい話したくなる世界のなぞなぞ』(文春新書)読了。

つい話したくなる 世界のなぞなぞ (文春新書)

つい話したくなる 世界のなぞなぞ (文春新書)

  • 作者: のり・たまみ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/09/19
  • メディア: 単行本


「のり」と「たまみ」夫婦ライターが、世界各国のなぞなぞ80を紹介・解説する。

①森はどれほど奥に入っていけるでしょう?(スウェーデン)
②空のコップには水は何滴入るでしょう?(オランダ)
③「春夏冬二升五合」は何と読む?(日本)
④母には2回会うけれど、父には1回も会えないものは?(日本)
⑤女性が一番しゃべらない月は何月?(プエルトリコ)
なぞなぞそのものよりも、解説に書かれたウンチクの数々がおもしろかった。
たとえば、世界の主要国で、森林率が高い国は、
1位、フィンランド、72,9パーセント
2位、スウェーデン、68,7パーセント
3位、日本、68,5パーセント
日本がそんなに森林の豊かな国だとは思わなかった。
以下は、①~⑤のなぞなぞの解答。
①真ん中。
②1滴。(2滴目が入れる時、最早コップは空ではない)
③秋無い枡枡半升(商いますます繁盛)
④唇。(室町時代まで、「母」の発音は「ぱぱ」だった)
⑤2月。(2月は28日しかない)

今朝、更新を忘れたので、1日2回を維持するため、深夜に書いています。
深夜と書きましたが、僕は大体毎日、午前2~3時に寝ています。
そして、午前8~9時に起きる。
睡眠時間は6時間。
しかし、いつも5時間くらいで目が覚め、あとはウトウトしています。
僕にとっての深夜は午前3時以降、早朝は午前8時前です。
威張れた話じゃないですね。

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やりなおし高校国語 [本]

3月24日(日)
出口汪『やりなおし高校国語』(ちくま新書)読了。



広島女学院大学客員教授の出口汪(ひろし)が、高校の国語の教科書に載っていた論説文・随筆・小説を解説する。

取り上げられたのは、
〇山崎正和『水の東西』
〇清岡卓行『失われた両腕』
〇森鴎外『舞姫』
〇丸山真男『「である」ことと「する」こと』
〇夏目漱石『こころ』
〇小林秀雄『無常ということ』
〇中原中也『サーカス』
〇葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』
8作とも、高校時代に習ったものだった。
どれも名文だと思うが、今の教科書にも載っているのだろうか。
まあ、時代に合わせて変わっていくのは仕方ないことだ。

劇団4ドル50セントのワークショップ2日目。
14歳から19歳までの男女9人に、1日3時間、11日間教えます。
で、今日は2日目。
いずれ劣らぬ美少女・美少年たちなのですが、残念ながらみんなテンションが低い!
11日間で何とかみんなを変えたいと思います。
頑張ります。

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愛、アムール [映画]

3月23日(土)
ミヒャイル・ハネケ監督『愛、アムール』(2012年)GYAOで鑑賞。

愛、アムール [DVD]

愛、アムール [DVD]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: DVD


パリ。
ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)は、ともに音楽家の老夫婦。
ある日、二人はアンヌの愛弟子のピアニスト、アレクサンドル(アレクサンドル・タロー)の演奏会へ行く。
翌日、朝食の最中、アンヌが突然、動きを止める。
やがて何事もなかったかのように動き出したが、ジョルジュはアンヌを病院に連れていく。
重病と判明し、すぐに手術をしたが、結果は失敗。
アンヌは右半身が麻痺してしまう。
医者嫌いのアンヌは無理矢理退院し、自宅で暮らし始める。
ジョルジュは車椅子のアンヌを必死で介護するが……。

カンヌ映画祭パルムドール、アカデミー賞外国語映画賞受賞作。
「アンヌ」役のエマニュエル・リヴァはアカデミー主演女優賞ノミネートの最年長記録者となった(受賞は逃した)。
老夫婦の日常を淡々と描くだけだが、そこには深い愛がある。
静かな映画だが、見応えがあった。

キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』池袋公演の本番2日目。
僕は今日から劇団4ドル50セントのワークショップが始まり、昼間は外苑前のエイベックス本社へ。
終了後、サンシャイン劇場へ駆け付け、1630のステージのアフタートークに出演しました。
原作者の辻村深月さんが出演してくださり、じっくりお話を聞くことができました。
終演後は、辻村さんを囲む会ということで、辻村さん、担当編集者さん、役者たちと食事に行きました。
ここでも辻村さんとたくさんお話ができて、本当に楽しかった。
でも、ちょっと食べすぎました。

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カーラのゲーム(下) [本]

3月23日(土)
ゴードン・スティーヴンズ『カーラのゲーム(下)』(創元推理文庫)読了。

カーラのゲーム〈下〉 (創元ノヴェルズ)

カーラのゲーム〈下〉 (創元ノヴェルズ)

  • 作者: ゴードン スティーヴンズ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 文庫


1994年、ボスニア。
すべてを失ったカーラの前に、元東ドイツ軍のケーファーが現れる。
ケーファーはテロリストで、ボスニアのムスリムの中からテロの実行犯になる人物を探していた。
そして、7カ月後。
ボスニアでカーラに命を救われたSAS隊員のフィンは、ハイジャックされた飛行機がロンドンに来た時のために、人質救出の訓練をしていた。
フィンはハイジャッカーのリーダーの女がカーラのような気がしてならなかった。
しかし、カーラは7カ月にボスニアで死んだはずだった……。

いやー、おもしろかった!
全く前知識ナシに、タイトルと裏表紙のあらすじだけで読み始めたが、大当たりだった。
非常によくできた冒険小説。
前半はカーラを主人公にした、サバイバル小説。
後半は、カーラが起こしたハイジャック事件に巻き込まれたSAS隊員、英国情報部のアナリスト、外務大臣など、様々な人々から見たカーラを描く。
が、カーラの真の狙いは最後までわからない。
ラストの大逆転もお見事。
ストーリーのおもしろさだけでなく、しっかり感動もある。
強くお薦めします。

キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』池袋公演の2日目。
1200と1630の2ステージ。
1630のステージにはアフタートークがあり、原作者の辻村深月さんをお招きしています。
私も出ます。
15~20分ほどのトークですが、ぜひ見に来ていただきたい。
ご来場を心よりお待ちしています。

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