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オムライス ヘイ! [本]

10月25日(火)
武田美穂『オムライス ヘイ!』(ほるぷ出版)読了。

オムライス・ヘイ!

オムライス・ヘイ!

  • 作者: 武田 美穂
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 2012/07/01
  • メディア: 単行本


武田美穂『か・げ』(理論社)読了。

か・げ (武田美穂のえほん)

か・げ (武田美穂のえほん)

  • 作者: 武田 美穂
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/04/01
  • メディア: 大型本


武田美穂『かっぱぬま』(あすなろ書房)読了。

かっぱぬま (こわいおともだちシリーズ)

かっぱぬま (こわいおともだちシリーズ)

  • 作者: 美穂, 武田
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 2014/11/25
  • メディア: 大型本


『オムライス ヘイ!』は、『あさごはん!』と同じく、ただオムライスを作るだけの絵本。
しかし、文も絵もリズミカルで、楽しく読める。
『か・げ』は、『あしたえんそく!』『ありんこぐんだんわはははははは』のシリーズだが、素直な絵本。
少年と犬が影を探して町を歩く、という設定がいい。
『かっぱぬま』は、武田美穂氏にしては珍しい怪談。
しかし、中身は全然怖くなくて、間抜けな河童がおもしろい。
3冊の中では、『か・げ』が一番気に入った。

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にがい米 [映画]

10月25日(火)
ジュゼッペ・デ・サンティス監督『にがい米』(1949年)AmazonPrimeで鑑賞。

にがい米 HDリマスター(スペシャル・プライス) [Blu-ray]

にがい米 HDリマスター(スペシャル・プライス) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 復刻シネマライブラリー
  • 発売日: 2021/05/24
  • メディア: Blu-ray


イタリア北部の水田地帯の近くの駅。
田植え仕事のために全国から女性労働者が集まり、大混雑していた。
首飾りを盗んだワルテル(ヴィットリオ・ガスマン)と、情婦のフランチェスカ(ドリス・ダウリング)は、警官に追われて、駅に雑踏に紛れ込む。
フランチェスカは、労働者のシルヴァーナ(シルヴァーナ・マンガーノ)に誘われ、水田に向かう。
最初は契約がないと突き放されるが、無理やり働いて、契約を勝ち取る。
そして、軍人のマルコ(ラフ・ヴァローネ)と出会い、愛し合うようになる。
一方、シルヴァーナは遅れてやってきたワルテルに惹かれ、米泥棒を手伝うことになる‥‥。

原題は、『Riso amaro』。
イタリア北部、ポー河流域の水田地帯では、毎年多数の女性が田植え・草取り労働の出稼ぎにやってくる。
これら「モンディーナ」と呼ばれる女性達の生態をドキュメンタリータッチで捉えながら、二組の男女の愛憎を描く。
一にも二にも、シルヴァーナ・マンガーノが凄い。
撮影当時18歳だった彼女は、その美貌とダイナミックな肢体で一躍、大スターとなった。
日本でも人気が出て、「原爆女優」と呼ばれたらしい。
この綽名はどうかと思うが、とにかく物凄い体で、物凄いセクシーぶり。
彼女はこの映画の後、グラマー女優として活躍したが、中年になってからは、ルキノ・ヴィスコンティ監督やピエル・パオロ・パゾリーニ監督の作品で、貴族やブルジョワの女性を演じるようになる。
僕はルキノ・ヴィスコンティ監督『家族の肖像』(1974)で彼女を見ていたが、若い頃、こんなにセクシーだったとは全く知らなかった。
映画自体は話がグズグズで、あまりおもしくろない。
しかし、シルヴァーナ・マンガーノだけは一見の価値あり。

Silvana Mangano. Il teorema della bellezza

Silvana Mangano. Il teorema della bellezza

  • 作者: Cimmino, Giovanni
  • 出版社/メーカー: Gremese Editore
  • 発売日: 1994/12/01
  • メディア: ペーパーバック



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感情天皇論 [本]

10月24日(月)
大塚英志『感情天皇論』(ちくま新書)読了。

感情天皇論 (ちくま新書)

感情天皇論 (ちくま新書)

  • 作者: 大塚英志
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2019/04/05
  • メディア: 新書


マンガ原作者、批評家、国際日本文化研究センター教授の大塚英志が、小説や映画を通して、独自の天皇論を解説する。

天皇論と銘打ちながら、文芸批評の比重が高かった。
取り上げられたのは、
〇三島由紀夫
〇石原慎太郎
〇大江健三郎『セブンティーン』『政治少年死す』
〇江藤淳
〇深沢七郎『風流夢譚』
〇折口信夫『女帝考』
〇小山いと子『美智子さま』
〇庵野秀明『シン・ゴジラ』
〇田中康夫『なんとなく、クリスタル』『33年後のなんとなく、クリスタル』
〇古市憲寿『平成くん、さようなら』
作品の分析がいずれも強引で、全くついていけなかった。

今日は今年50回目のジョギング。
3,5キロ走って、1,2キロ歩いて、1,9キロ走りました。
3,5キロのタイムは、19分09秒。
前回より14秒遅くなりましたが、今年3番目の記録でした。
走っているうちに霧雨が降り出し、小雨になり、かなり濡れてしまいました。
それにしてはまずまずのタイムだったと思います。
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恋の十日間 [映画]

10月24日(月)
ウィリアム・ディターレ監督『恋の十日間』(1943年)AmazonPrimeで鑑賞。

恋の十日間 I'll be Seeing You [DVD]

恋の十日間 I'll be Seeing You [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • 発売日: 2019/05/27
  • メディア: DVD


メアリー・マーシャル(ジンジャー・ロジャース)は殺人罪で懲役7年の刑に処せられた。
3年後、模範囚への特典として、クリスマス休暇を与えられる。
パインスヒルの伯父夫妻の屋敷へ赴く汽車の中で、軍人のザカリー・モーガン(ジョセフ・コットン)と相席になる。
モーガンは太平洋戦線で神経病になり、YMCA療養所へ行く途中だった。
2人はそれぞれの事情を隠したまま、親しくなる。
パインスヒルで下車で一旦別れたが、モーガンはすぐに、メアリーの伯父夫妻の屋敷に電話する。
モーガンは安ホテルに泊まり、メアリーとの愛を育んでいく‥‥。

原題は、『 I’ll Be Seeing You』。
ガートルード・ローレンスとジェームズ・キャグニーが主演したラジオドラマ化を映画化。
こちらの主演は、フレッド・アステアとの名コンビで有名なジンジャー・ロジャースと、『第三の男』で主役をやったジョセフ・コットン。
大人の男女の愛を描いたメロドラマで、脚本・演出・演技、すべての質が高い。
最後はちょっと感動してしまった。
ジンジャー・ロジャースの姪の役で、シャーリー・テンプルが出演していた。
1930年代に爆発的に売れた子役だが、この映画の撮影当時は15歳で、背もジンジャー・ロジャースとあまり変わらなかった。
もちろん、演技も達者だった。
お薦めです。

The Life of Shirley Temple (American Legends)

The Life of Shirley Temple (American Legends)

  • 作者: Charles River Editors
  • 出版社/メーカー: Createspace Independent Pub
  • 発売日: 2017/01/26
  • メディア: ペーパーバック



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熱砂の秘密 [映画]

10月24日(月)
ビリー・ワイルダー監督『熱砂の秘密』(1943年)AmazonPrimeで鑑賞。

熱砂の秘密 [DVD]

熱砂の秘密 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • 発売日: 2007/07/25
  • メディア: DVD


1942年、北アフリカ戦線。
ブランブル(フランチョット・トーン)はイギリス軍の砲兵隊の伍長。
ロンメル将軍率いるドイツ軍に敗れ、砂漠を敗走する。
辿り着いたのは、シディ・ハルフェイアのホテル。
支配人のファリド(エイキム・タミロフム)と、フランス人のメイドのムーシュ(アン・バクスター)だけが残っていた。
そこへ、ロンメル将軍(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)の一行が進駐してくる。
ブランブルは、空襲で死んだ給仕に変装して、一行を迎える。
ムーシュは、ダンケルクで捕虜にさせられた弟の助命を、ロンメルに訴える。
ロンメルは、砂漠を横断してカイロを攻撃する計画を立てていた。
ブランブルはその計画を暴こうとするが‥‥。

原題は、『Five Graves to Cairo』。
ラホス・ビロの戯曲『帝国ホテル』を映画化。
戦争の話だが、戦争映画ではなく、サスペンス映画。
話が面白くて、演出が堅実で、とても楽しめた。
ロンメル将軍役のエリッヒ・フォン・シュトロハイムは、1910~20年代にハリウッドで活躍した、オーストリア出身の映画監督。
俳優としても活躍していて、確かに演技が巧い。
フランチョット・トーンは全く知らなかったが、知的でカッコよかった。
お薦めです。

Erich von Stroheim

Erich von Stroheim

  • 出版社/メーカー: Argon Verlag GmbH
  • 発売日: 2022/10/24
  • メディア: ハードカバー



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あいうえおちあいくん [本]

10月23日(日)
武田美穂『あいうえおちあいくん』(ポプラ社)読了。

あいうえ おちあいくん (えほんとなかよし)

あいうえ おちあいくん (えほんとなかよし)

  • 作者: 武田 美穂
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2015/01/02
  • メディア: 大型本


武田美穂『ありんこぐんだんわはははははは』(理論社)読了。

ありんこぐんだん わはははははは (武田美穂のえほん)

ありんこぐんだん わはははははは (武田美穂のえほん)

  • 作者: 武田 美穂
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/04/01
  • メディア: 大型本


武田美穂『おさるのこうすけ』(童心社)読了。

おさるのこうすけ (童心社のおはなしえほん)

おさるのこうすけ (童心社のおはなしえほん)

  • 出版社/メーカー: 童心社
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 単行本


『あいうえおちあいくん』は、代表作『となりのせきのますだくん』によく似ているが、文章が七五調で、文の一文字目が「あ」の文、「い」の文と進んでいき、最後は見事に「ん」で終わる。
楽しい本。
『ありんこぐんだんわはははははは』は、何ともバカバカしい本だが、小学生に読み聞かせをしたら、バカ受け間違いなし。
すばらしいユーモア。
『おさるのこうすけ』は、姉と弟の微笑ましい物語。
3冊の中では、これが一番気に入った。

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コンドル [映画]

10月23日(日)
ハワード・ホークス監督『コンドル』(1939年)AmazonPrimeで鑑賞。

コンドル【字幕版】 [DVD]

コンドル【字幕版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • 発売日: 1999/10/22
  • メディア: DVD


ニューヨークのショーガールのボニー・リー(ジーン・アーサー)は、南米での巡業を終えて、パナマへ帰る途中、エクアドルの港町バランカに立ち寄る。
そこで、郵便運搬を行なっている小さな航空会社のパイロットたちと知り合う。
そして、社長のジェフ・カーター(ケーリー・グラント)に強く惹かれる。
ボニーは乗る予定だった船を見送り、次の船が来るまでの1週間、そこに留まることにする。
翌日、新しく雇われたパイロット、バット・マクファーソン(リチャード・バーセルメス)がやってくる。
彼の妻のジュディ(リタ・ヘイワース)は、ジェフの昔の恋人だった。
マクファーソンは変名で、実はかつて同乗した機関士を見捨てて逃げた、キルガロンという男だった。
死んだ機関士は、ベテランのパイロット、キッド・ダップ(トーマス・ミッチェル)の弟で、キッドはキルガロンを激しく憎んでいた‥‥。

原題は、『Only Angels Have Wings』。
ハワード・ホークスのオリジナルストーリー『Plane from Barranca』を自らが映画化。
ホークスは、大学時代に第一次世界大戦が勃発。
アメリカ陸軍航空部に入隊し、飛行部隊の教官の職務に就いていたらしい。
飛行機の操縦シーンが多いのも、納得。
特撮はちゃちだが、骨太な人間ドラマになっていて、ちょっと感動した。
お薦めです。

Howard Hawks: Interviews (Conversations With Filmmakers Series)

Howard Hawks: Interviews (Conversations With Filmmakers Series)

  • 出版社/メーカー: Univ Pr of Mississippi
  • 発売日: 2006/03/01
  • メディア: ペーパーバック



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男の敵 [映画]

10月23日(日)
ジョン・フォード監督『男の敵』(1934年)AmazonPrimeで鑑賞。

男の敵 [DVD]

男の敵 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • 発売日: 2010/10/25
  • メディア: DVD


1922年、イギリス統治下のアイルランド、ダブリン。
ジポ・ノーラン(ヴィクター・マクラグレン)は、アイルランド独立を目指す組織の裁定に従わず処刑役を拒んだため、組織から追放され、金に困っていた。
或る夜、友人で、今は警察から指名手配されているフランキー・マクフィリップ(ウォーレス・フォード)と再会。
実家に戻るタイミングをアドバイスをする。
そのすぐ後、ジポせ、恋人ケイティ(マーゴット・グラハム)が金持ちを引っかけようとする姿を目撃。
ケイティのために、懸賞金20ポンドを目当てに、警察にフランキーがの居場所を売ってしまう。
フランキーは実家で、母と妹の前で射殺されてしまう‥‥。

原題は『The Informer』。
原作はリーアム・オフラハティの小説『The Informer』。
これは二度目の映画化で、一度目は1929年、アルツール・ロビソン監督、ラルス・ハンソン、リア・デ・プッティ主演で作られた『密告』(原題は本作と同じく『The Informer』)。
本作で、ジョン・フォードがアカデミー監督賞、ヴィクター・マクラグレンが同主演男優賞、ダドリー・ニコルズが同脚色賞、ダドリー・ニコルズとマックス・スタイナーが同作曲賞を受賞している。
明らかに、主人公のジポは、キリスト教のユダがモデルになっている。
なかなか質の高い映画だが、ジポの愚かな行為は、貧困やアルコールが原因ではなく、知能の低さによるもののように見えた。
痛々しくて、見ているのが辛かった。
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安いニッポン [本]

10月22日(土)
中藤玲『安いニッポン』(日経プレミアシリーズ)読了。

安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ)

安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 中藤 玲
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2021/03/09
  • メディア: Kindle版


日本経済新聞社記者の中藤玲が、現在の日本の物価の安さを分析する。

現在の日本の物価が外国に比べて安いことはテレビ等の報道で知っていた。
が、本で具体的な数字を知り、愕然とした。
この本が出た2021年3月現在での、世界のディズニーランドの入場料の比較。
〇フロリダ/145000円
〇パリ/10800円
〇上海/10000円
〇香港/8500円
〇浦安/8200円
海外からの旅行客が増えているのは、この安い物価のおかげ。
しかし、物価の安さは様々な弊害を起こしており、日本は日々弱体化している。
読みながら何度も「まずいぞ、まずいぞ」と思った。
コラムのコーナーで、11人の学者・経済人が対策を提言していた。
僕の人生の前半30年がインフレ、後半30年がデフレ。
前半は、モノの値段が上がるのは当たり前で、その分、給料も上がっていた。
今、モノの値段の値上がりは、ニュースになってしまう。
そろそろ上昇カーブに転じてもよいのてはないかと思う。
とてもタメになった。
お薦めです。


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ふるさと物語 [映画]

10月22日(土)
アーサー・ピアソン監督『ふるさと物語』(1951年)AmazonPrimeで鑑賞。

ふるさと物語 [DVD]

ふるさと物語 [DVD]

  • 出版社/メーカー: PSG
  • 発売日: 2007/08/22
  • メディア: DVD


上院議員ブレイク・ウォッシュバーン(ジェフリー・リン)は選挙に敗れ、故郷に戻る。
伯父から新聞社を譲り受け、編集長に就任する。
そして、自分に勝ったジョン・マクファーランド(ドナルド・クリスプ)の父親が経営する大企業を批判し始める。
婚約者のジャニスや友人の記者スリムの助言にも耳を貸さず、マクファーランドは自社の利益だけを追求していると攻撃する‥‥。

原題は『Home Town Story』。
『ふるさと物語』だと、NHKや演歌の世界が浮かぶので、『ホームタウン・ストーリー』のままでよかったのではないか?
モノクロで、上映時間はわずか61分。
聞いたこともない映画だったが、マリリン・モンローが出演しているというので、見てみた。
主人公が経営する新聞社の社員で、スマートな美人の役だったが、出番もセリフも少なかった。
映画自体も単純で、特に見どころがない。
モンローが出ていたというだけで生き残った作品のようだ。

LIFE Remembering Marilyn

LIFE Remembering Marilyn

  • 作者: The Editors of LIFE
  • 出版社/メーカー: LIFE
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: Single Issue Magazine



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